あなたは恐ろしい「食物依存症」をご存じだろうか? 加工された材料でできた食品は、中毒に似た体の反応や行動を引き起こすのだ。
いまは、肉食動物から逃げなくてはならなかったり、生き残るために狩りをしなければならなかったりする人はほとんどいない。
そのかわりに、食料品店に行って冷凍食品を選んだり、ボウルいっぱいのポテトチップスを抱えてテレビの前に座ったりする。加糖飲料、甘いお菓子、ポテトチップス、クラッカー、白いパンなど、加工された食品はいたるところにある。現代社会で私たちが中毒になるのは、そういう食べ物だ。
加工された食べ物は、中毒になりやすい
工場で加工される食べ物からは、たんぱく質、脂質、食物繊維など天然の栄養素の多くが取り除かれてしまう。そのために、体が自然に満腹を感じるメカニズムが働かなくなる。
胃の中で大きくふくらむ食物繊維がないと、胃の伸展受容器が反応しない。食物繊維を取り除いたあとに残るものは糖質(糖類を含む)で、これらは膵臓にインスリンを分泌させるとともに、体脂肪として体に蓄えられる。
血糖値は急激に上がったあと急激に下がるので、体はもっと多くの糖質を欲する。そうして、そのサイクルが繰り返される。
加工された食べ物は、自然に満腹を感じるメカニズムが働かないうえに、中毒になりやすい。人間の脳は何から得た快楽であろうと、同じように記憶する。向精神薬によるものでも、金銭的な報酬によるものでも、性行為によるものでも、満足度の高い食事によるものでも。
快楽には明らかな特徴がある。人が快楽を感じているときは、ドーパミンという神経伝達物質が、大脳辺縁系の側坐核と呼ばれる神経細胞の集団で分泌されている。側坐核は脳の中で快楽をつかさどっている部分だ。
違法薬物のヘロインなどは、とくに脳内に多量のドーパミンを発生させる。糖質もこれとまったく同じ働きをする。新しい記憶の形成をつかさどる脳内の海馬が、その快の感情を記憶しているため、人間はまたキャンディーやクッキーを食べたいと思ったり、清涼飲料水を飲みたいと思ったりするのだ。
私も高血圧を患いお医者様にできるだけ間食を控えた方がいいと言われなければ、間食を繰り返していたでしょう
記事にも記されておりますが近年の食べ物はつまみやすく食べやすく作られた非常に出来の良いものばかりですのでこれらを自制するのは容易くはないように思います