2023-01-01から1年間の記事一覧
認知症への不安はさまざまだ。おカネや介護施設、自分の身の回りのこと―考えだしたらキリがない。「備えあれば憂いなし」。そうはいっても、いったいどんな準備をすればいいのか。 認知症になったあとの生活をどう考えればいいのか。そして、施設はどのよう…
近年めまぐるしい進歩を遂げているのが、「アトピー性皮膚炎の治療薬」だ。従来薬とは作用機序の違う薬が2018年度に日本で初めて登場し、それ以降、新薬が続々発売。これまでなかなか良くならなかった人も、著しい症状改善が見られている。 1週間でかゆみが…
加齢による「聞こえ」の悪さは、コミュニケーション能力の低下につながり、やがては社会的な孤立、うつ病、認知症のリスクを高めます。 医学誌「ランセット」に掲載された論文では、認知症の発症リスクを40%下げる12の危険因子が紹介されており、その中でも…
日本人には、日本人のための病気予防法がある 同じ人間でも外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がな…
「足のしびれ・違和感」「足指のつけ根の痛み」が起こる原因と対策について、足病医療の菊池 守先生に教えてもらった。 指先や足の前半分にしびれがある【しびれ・違和感】 ■こんな症状 「50歳前後の人に多いのは、指先がしびれるという症状や、両足の前半分…
胃がんの原因はピロリ菌? 胃がんは日本を含む東アジアで非常に多く、欧米で少ないがんです。2012年の国際統計によると、胃がんの発症率が世界一高いのは韓国で、モンゴルが2位、日本が3位、中国が5位でした。西欧や北米の国は20位までに見あたりません。 日…
・老眼の原因と症状 老眼が起こるのは眼球にある遠近のピント調節を担う「水晶体」が、加齢によって硬くなることが主な原因です。 物を見るとき、水晶体の厚みが変化することでピントが合います。近くを見るときは分厚く、遠くを見るときは薄く調節されます…
牛乳や乳製品は、ビタミンDやカルシウムなど、豊富な栄養素を含んでおり、健康の維持や増進にとって重要な食材だと考えられています。 近年では、牛乳の摂取量と認知症の関連を調査した研究データも数多く報告されています。しかし、認知機能の低下を遅らせ…
何をどう、誰と食べるか、夕食への向き合い方は人それぞれ。だが食べる時間帯は、実は全体的な健康に大きな影響を及ぼす。 遅い時間に夕食を食べるとどうなる? 基本的には、その人の代謝作用によって異なる。エネルギー値には個人差がある一方、代謝は通常…
足腰がひどく痛んで歩けない--。中高年の女性に多いのが「腰椎変性すべり症」だ。近年は体への負担が少ない新しい手術法が取り入れられているという。総合東京病院脊椎脊髄センター長の伊藤康信氏に詳しく聞いた。 腰椎すべり症は、積み木のように重なる腰椎…
記憶力が低下したり、判断力が衰えたり、興味や喜びを感じなくなったり…と、老人性うつは認知症と間違われることも多いそうです。 ◆記憶力の低下にはレシチンが有効 老人性うつは記憶力の低下や判断力の低下といった認知症と似た症状が現れますが、60代、70…
新型コロナウイルスワクチンの接種について、厚生労働省は2024年3月が期限となっている予防接種法上の「臨時接種の特例」という位置づけを、4月以降は延長しない方針を固めた。特例による全額国費での接種が終わる見通しで、厚労省の専門部会で議論して最終…
厚生労働省の専門部会から製造販売の承認を了承された日本の製薬大手エーザイが開発したアルツハイマー病の治療薬レカネマブだが、今後は治療に至る態勢とともに、薬価がどう設定されるのかも注目される。 承認された薬品は、ほぼすべて公的医療保険が適用さ…
アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の承認が、厚生労働省の専門部会で了承されました。厚労相が正式承認すれば、アルツハイマー病の原因物質を脳から取り除く初めての薬となります。 アルツハイマー病が初めて報告されたのは1906年。ドイツの医師、アロイ…
失った「歯」が再び生えてくる──。近い将来、そんな治療が現実になるかもしれない。来年7月、世界初となる「歯生え薬」の臨床試験が計画されている。研究を主導する医学研究所北野病院歯科口腔外科主任部長の高橋克氏に詳しく聞いた。 「第3の歯」をご存じだ…
〇高齢者や脳血管障害後などは、嚥下機能が低下するケースが多い 脳血管障害後には、咳反射が低下してしまうことが知られていて、その原因のひとつとして迷走神経知覚枝から咽頭や喉頭・気管の粘膜に放出されるサブスタンスPの減少がわかっています。実際、…
●熱中症で搬送される人の5割強が高齢者 今年も熱中症で搬送される人が増えてきました。令和4年に熱中症で救急搬送された人は7万1029人で、うち高齢者は3万8725人と、約55%を占めていました。では、高齢者はどういう場所にいて熱中症になってしまうのでしょ…
〇暑さ指数は気温だけで判断できない ニュースでは気温がメインに報じられがちですが、私たちの体感に大きく関わるのが湿度。熱中症リスクを判断する暑さ指数(WBGT)も気温だけでなく、「湿度」「日射・輻射」「風」をもとに算出されています。 ・同じ気温…
■夏バテだと思っていたら実は更年期障害だった 暑い夏、その汗や疲労感、冷えなどの悩みがある場合には、夏場の気候のせいだけではなく、ホルモンバランスの乱れや更年期障害の症状かもしれません。暑い場所では誰でも汗をかきますが、みんなが汗をかかない…
5月、6月と「日本紅斑熱」の報告が相次ぎました。日本紅斑熱リケッチア(微生物)を保有するマダニに刺されることで感染します。 刺されてから2~8日頃に頭痛、全身倦怠感、高熱などを伴って発症し、高熱とほぼ同時に紅色の斑丘疹が手足など末梢部から生じま…
高温多湿になる夏場は食中毒が心配だが、魚の扱いには特に注意が必要かもしれない。 奈良県の保育園などで6月13日、給食を食べた園児40人以上が食中毒となったのだ。原因はサバの塩焼きから検出された「ヒスタミン」だという。 ・食後の数分~30分ほどで症状…
抗生剤は、抗生物質や抗菌剤とも呼ばれ、細菌による感染症に使われるため、一般の方にとっても馴染みのある薬の一つといえるでしょう。 抗生剤を処方されたとき、医師や薬剤師から「抗生剤を〇〇日分お出ししますので、症状がおさまっても服用をやめずに、す…
認知症になると、チラシやトイレットペーパーなど、特定の物を集める「収集癖」の症状が現れるケースがあります。周囲からすると一見不要な物を集めたり隠したりするので、同居する家族は捨てたくなるでしょう。しかし、認知症の方は何かしら価値がある物と…
・40代から始まる認知症の傾向 認知症の傾向は40代から始まっていると言われています。認知症を予防したいという人は、なるべく若いうちから、脳をいたわり、運動や充分な睡眠など、身体によいことを始めるとよいでしょう。 などと言っても、脳の細胞は加齢…
あせもは、医学的には「汗疹」と呼ばれる。汗の通り道である汗管が、大量の汗をかくことで詰まってしまう。汗をスムーズに排出できなくなり、皮膚の中に汗がたまって雑菌が繁殖。皮膚トラブルが起こる。 「あせもは、夏になると非常に多くなる肌トラブル。あ…
「寝れば治る」は本当? 「寝れば治る」といわれることがありますが、著者によればこれは本当なのだそうです。もちろん重度の病気が治るわけではないものの、眠ることにより症状が楽になることは少なくないというのです。なぜなら、眠ると余分なエネルギー消…
心臓の機能が低下して、心不全や狭心症と診断され、治療を続けているのになかなか改善しない……そんな状況に悩んでいる人は、心臓や血管に中性脂肪がたまって起こる“心臓の肥満症”かもしれない。 肉、魚、卵などに含まれる中性脂肪は、体内にエネルギーを貯蔵…
■Q.多汗症とはどのような症状?普通の汗かきとの違いは? 日常生活で困るほどの多くの汗をかくのが、多汗症です。それほど暑くない環境でも汗が多くで出るのも特徴です。汗が多く、人と対面するのが億劫である、何度も服を着替えなければならないなど、生活…
・脳の老化防止に適切な室温対策を! 脳年齢と部屋の温度が関係していると聞いて、驚く人がいるかもしれませんが、部屋が寒いと老人脳のリスクが高まります。理由は、寒いと血管が縮み、血圧が上がってしまうから。高血圧は認知症のリスク因子なので、血圧を…
・血流不足で脳細胞が死んでしまう 記憶力を担う神経細胞は加齢とともに減っていってしまうため、記憶力は年を取るとともに次第に悪くなっていきます。 神経細胞が加齢で死ぬ主な原因は、血流不足です。脳は体重の40分の1程度の重さしかありませんが、身体全…