もの忘れや認知症予防について各専門家に聞く全7回の企画。今回は、認知症の発症を抑えるために脳機能の低下を防ぐ大切さを2人の専門家に伺います。認知症になりやすい条件をセルフチェックしてみましょう
発症につながる条件は、年齢によって異なります。過去の自分を振り返ってチェックしてください。★の合計数が多いほどリスクが高くなります。
■■認知症になりやすい条件
<~45歳>
★★ 新しいことを勉強するのは嫌い
<45~65歳>
★★★ 耳が聞こえにくい(※)
★★★ 頭部にケガをした
★★ 高血圧
★★ 肥満
★ お酒を飲み過ぎる
※45~65歳で耳が聞こえにくいと、聴覚による脳への刺激が減ること、コミュニケーションがとりにくく社会的なつながりが減りやすくなることから、認知症発症リスクが上がると考えられます。補聴器を適切に使うことが大切です。
<66歳~>
★★★ 気分が落ち込みがち
★★ タバコを吸う
★★ 社会的な役割がない
★★ 運動不足
★★ 糖尿病がある
★ 大気汚染のあるところに住んでいる
■認知症になりやすい性格ってある?
性格が認知症の直接の原因になるわけではありません。ただ、上の12の条件に結び付きやすい性格の傾向は確かにあります
例えば、内向的なタイプは対人関係が不足して社会的な役割がなくなりやすい、物事を悲観的にとらえる人は気分が落ち込みやすい、などだそう。
とはいえ、性格はなかなか変えられませんし、無理に変える必要もありません。大切なのは、内向的なら一人でできる脳トレを積極的にやる、悲観的なタイプならストレス解消法を探すなど、性格に合う対策法を見つけることです