40代・50代から始める認知症予防
65歳以上で発症することが多い「認知症」。
20~30年かけて進行するため「認知症予防は40代・50代から始めるのが大切」
早期治療がカギ!認知症予防は40代・50代から
認知症は早期に治療を開始すれば、病気の進行を遅らせたり、症状を軽くできます。認知症が疑われる場合には、まず病院で診察を受け、認知症かどうか、別の病気の可能性がないかを診断してもらう必要があります。
「もの忘れが増えてきて周囲に迷惑をかけるようになったり、以前できていたことができなくなったりしたら、病院を受診しましょう」と浦上さん。
認知症の症状がみられる場合、一般的には神経内科・精神科・老年科・脳外科などを受診します。最近では、問診や検査などによる認知症の診断をおこなう専門外来「物忘れ外来」がある病院も増えています。
認知症=高齢者の病気と思っている人も多いようですが、浦上さんによると、認知症につながる脳の機能低下は40代・50代からスタートしているそう。
「認知症は65歳以上で発症することが多く、最も患者が多いのは80歳代です。しかし、最近の研究で、認知症が20~30年かけてゆっくりと進行する病気であることがわかりました。発症年齢から逆算すると、早い方は40代から脳病変は生じてきていると考えられます。40代・50代から認知症予防を始めても早すぎることはありません」
自宅で簡単!大人の塗り絵の認知症予防効果とは?
知的活動には、編み物などの手芸、囲碁や将棋、パズル、折り紙など、さまざまなものがありますが、誰でも簡単に自宅でできる認知症予防として、塗り絵がおすすめとのこと。
「塗り絵は、視空間認知機能の改善効果も期待できますし、症状が進行した方でもできる活動の1つです。感情面の安定にもつながります。誰でも今日から始められる認知症予防として、大人の塗り絵は効果的です」
塗り絵の認知症予防の効果は、科学的に証明されているそう。
「臨床美術療法という形で、日本認知症予防学会のエビデンス創出委員会からも認定が出ております。認知症予防教室では週1回2時間の教室で効果を確認していますが、自宅では毎日10分くらい行うのがよいと思います。症状に合わせて、塗り絵の難易度を考えることが大切です」
主人のお世話になっていた施設でも塗り絵を楽しむ時間があったのを思い出しました、主人は入所の段階で軽度の認知症を患っておりましたが綺麗に塗り絵を完成させていたのが思い出深いです
私はもう九十とかなり遅いのかもしれませんが、そういった新しいことに挑戦していくことも認知症予防には大切なことかもしれません