・40代から始まる認知症の傾向
認知症の傾向は40代から始まっていると言われています。認知症を予防したいという人は、なるべく若いうちから、脳をいたわり、運動や充分な睡眠など、身体によいことを始めるとよいでしょう。
などと言っても、脳の細胞は加齢とともに減っていくと聞くと、何かもっと他にもできることはないかと考える人もいるかもしれません。さまざまなサプリや脳トレなどが販売されていますが、ここでは「認知予備能」という概念を紹介します。
高齢者の死後脳の解剖研究から、明らかに認知症を発症しているだろうと思われる脳の状態でも、生前はまったくその症状が認められなかったという例が報告されました。脳の損傷や変性があっても、柔軟で豊かな脳であれば、認知機能が保持される「認知予備能」があると考えられるようになりました。
アルツハイマー型認知症や加齢で細胞が死んでしまっても、周囲の細胞が代わりとなることで、認知機能が保たれるのだろうと考えられますが、認知予備能の脳科学的な詳しいメカニズムはまだ解明されていません。
・人との交流を絶やさない
認知予備能は、高齢になっても人との交流を絶やさなかった人に見られることが分かっています。人との交流は脳の複数の部位を活性化させます。専門的で高度な仕事をしているだけでは、脳は限られた箇所しか使われません。長い間使われなかったシナプスは刈り取られ、細胞も死んでしまいます。
普段とは違う余暇活動や、人との交流を絶やさないことによって、さまざまな部位の脳の細胞を活性化させておけば、細胞の数が減っていっても機能を保つことができるでしょう。
豊かな記憶を作り、自分のマインドセットを充実させる。そのことで受ける恩恵や広がる可能性を想像してみてください。マインドセットはあなたの個性そのものです。
マインドセットを広げるには、自分を分析することが有効です。自分がどういうことに興味を持っているのかを知って、それらのことに意識的に関心を持って、心を動かして活動してみてください。脳を育てるつもりで、今いるところから一歩踏み出してみませんか。もちろん、わくわくした気持ちで始めることが重要です。
私も九十歳という大台の年齢になり、いつ認知症と診断されてもおかしくないように思います
それでもこうやってまだインターネットを使って人様の日記などを拝読したり、健康に関する記事をまとめたりできているのは本当に有難いことだと思っております