睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り、睡眠中に呼吸が一時的に停止してしまう病気のこと。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
数年前、睡眠時無呼吸症候群が原因で大きな列車事故やバスの事故が起き、それ以来、広く知られるようになりました。
一般的には、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる無呼吸や、呼吸が浅くなる低呼吸が睡眠1時間当たり5回以上起きる場合のことをいいます。
睡眠時無呼吸症候群の原因は?
睡眠時無呼吸症候群は、2つのタイプに分類されます。1つは、空気の通り道である気道が狭くなって、物理的に呼吸ができなくなるタイプ。これを閉塞性といいます。
もう1つは、脳や神経などの異常が原因となって起きるタイプ。これを中枢性といいます。このなかで多いのは、気道が狭くなって、物理的に呼吸ができなくなる閉塞性のタイプです。
これにはさまざまな原因があります。たとえば、太っている人が仰向けの姿勢で寝ると、舌やのどの周りについた脂肪が下がり、気道を塞いでしまいます。実際に、肥満は睡眠時無呼吸症候群を引き起こす最大の要因です。
一般に女性に比べて男性の方が太ると顎や喉の周辺に脂肪が蓄積されやすいため、女性よりも男性の方が、睡眠時無呼吸症候群の発症率が高いとされています。
Q.これらは自然治癒するのですか? それとも、発症したら一生付き合わなければならないのでしょうか?
A.基本的に、自然治癒することはありません。そのため、もし睡眠時無呼吸症候群だとわかったら、減量や禁煙、禁酒など、できることからはじめましょう。早めに診察を受け、治療を開始することも大切です。
Q.どのように治療が進められるのですか?
A.軽症~中等症の場合はマウスピースを装着したり、横向き寝をしたりすることで症状の改善を目指します。また重症の場合は、CPAP(持続陽圧呼吸)療法といって、特別なマスクを装着して、強制的に空気を送り込むことで気道が閉塞しないようにする治療を行うこともあります。
睡眠時無呼吸症候群は、自分では気がつきにくいため、放置されることが多い病気です。当院では健康診断や人間ドックなどで血圧や血糖値、尿酸の数値が高かった人には、睡眠時無呼吸症候群の検査をお勧めしています。
睡眠時無呼吸症候群になると、これらの数値が高くなることがわかっているからです。通常、睡眠時無呼吸症候群の検査は入院して行うのが一般的ですが、血圧などの数値が高かった方にお勧めする検査は、ご自宅でできる簡易的なものなので、気軽に受けていただけます。ぜひ、それらのサインを見逃さず、早期発見に努めていただきたいと思います。
この手の記事を目にするとなくなった主人のいびきを思いだします
私自身は長く一人で就寝しているのでこのような症状があるのかどうかもわかりませんが、当てはまる事項の多い方はお気を付けください