寒い冬、ぐっすりと眠るには寝具選びが大事だ。最近、「重い」掛け布団が不眠を改善し、睡眠の質を良くするとの研究が注目されている。
専門家によると、重みが本能的に「安心感」につながっている可能性があるとの指摘も。「軽さ」が売りの羽毛の掛け布団が主流になるなか、ずっしりと重い昔ながらの綿布団も再び脚光を浴びそうだ。
不眠症状がある18~77歳の男女120人を2群に分け、一方の群には重い毛布(6~8キロ)、もう一方の群には軽い毛布(1・5キロ)を寝具として4週間使ってもらい、睡眠の状態を調べた。
その結果、不眠の重症度を表すスコアで、軽い毛布で改善した人は5・4%しかいなかったのに対し、重い毛布で改善した人は59・4%に達した。その効果は使用1週間後に表れ、実験後に軽い毛布から重い毛布に切り替えた人を含め、重い毛布をさらに12カ月継続して使い続けた人の78%で睡眠障害に該当しないレベルにまでスコアが改善されたという。
「母親の懐に抱かれているような安心感があることで、寝つきが良くなる」とし、「人間の場合は、重い布団にすることによって安心感を持ち、睡眠の質が改善するのでは」と説明する。
また、日本人の体格も考慮した適切な布団の重さについては、標準的な綿の掛け布団(シングルサイズ)とほぼ同じ「4キロぐらいではないか」と語る。
明けましておめでとうございます
今年も一年、家族に迷惑をかけぬよう健康でいられるように努めてまいりたいと思っております