90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

ビタミンが不足するとうつになりやすいって本当?

うつや不安と向き合うことは孤独なこと。だからこそ公の場で活躍する人が、他にも苦しんでいる人に孤独を感じないよう声を上げることは素晴らしいことだ。

 

 

ビタミンB12ビタミンDはどちらもニューロンが正常に機能するために必要です」と話すのはニューヨーク市にあるトゥーロ大学オステオパシー医学部で臨床学准教授を務めるニケ・ソンパル医学博士。

 

ビタミンB12が欠乏すると気分に関連する多くの神経障害が発生しますし、ビタミンDの欠乏は近年では無気力との関連が注目されています。ビタミンDの低下とうつの間に関連性があることはわかっていますが、正確な因果関係についての研究はいまだ途中段階です」

 

ボスワースのブログでは、血液検査の診断結果を知った当時のショックについてつづられている。「食べるものにも気を遣い健康的な食生活をしている、プロのシェフであり一見健康な30歳女性が、一体なぜビタミン欠乏になるの?」。

 

原因が食事の問題ではないとわかった彼女は、さらに他の検査も受けた。その後、遺伝子検査によって、2つの遺伝子変異が原因で、ボスワースが普通の人と比べてビタミンB12 およびビタミンDを効率的に吸収できない体であることがわかった。

 

けれども、これらの欠乏症の原因としては、他にもいくつか共通するものがあり、注意が必要だとソンパル医学博士は指摘する。

 

 

通常、ビタミンB12を適切に吸収するために、体は食事中のビタミンB12に結合するタンパク体を産生し、ビタミンが吸収される小腸へ運ぶ役割を果たす。

悪性貧血になると、ビタミンを運ぶ細胞を破壊してしまう抗体が徐々に産生されます。小腸へと運んでくれるパートナーがいないとビタミンB12 は吸収されなくなってしまいます

 

では対処法は? それは具体的な原因によって異なるそう。体内での吸収に問題がある場合、通常ビタミンを適切に処理するために体内に吸収される場所である消化管が機能していない場合が多い。その場合、医師と相談して、鼻スプレーや筋肉から栄養を吸収できるようにする注射など、別のビタミン摂取法を検討することが可能

 

 

メンタルヘルスの問題は、大抵複数の要素が絡んだ結果だとソンパル医学博士は指摘する。適切にビタミンを摂取することは大きな助けとなるけれど、万能薬は存在しないという。「不安やうつは必ずしもビタミン不足だけが原因ではありませんが、その一因であることは間違いありません」