健康な人の口内には、1日に1~1・5リットル程度の唾液が「唾液腺」から分泌されている。唾液の成分は「水」「電解質」「粘液」「多くの酵素」からなり、人体の最初の関門である口の中で、さまざまな重要な役割を果たしている。
たとえば、会話や飲み込みのための潤滑油、味覚を感じるための溶媒、清潔を保つ自浄作用、病原菌に対する抗菌作用、口内のpH環境を中性に保つ緩衝作用、でんぷんを分解する消化作用、有害物質を希釈・解毒して吐き出す作用などだ。
唾液には「ネバネバ唾液」と「サラサラ唾液」がある。唾液の分泌は、自分の意思とは関係なく自律神経によって自動的に調節され、この2種類の唾液のバランスにより、健全な口内環境が維持されている。非常にリラックスしているときは副交感神経が優位に働き、サラサラ唾液が分泌され、会話や食事がスムーズに楽しめる。
唾液分泌を促進させる主なポイントは
①水分補給量は最低限1日1・2リットル
②1回量は200㏄程度
③飲むタイミング
時間を決めて定期的に水分補給をするタイミングは次の通りだ。
●朝起きて歯磨きの後
●午前10時ごろ(朝食と昼食の間)
●午後3時ごろ(昼食と夕食の間)
●午後9時ごろ(夕食と就寝時の間)
飲む量は200㏄(コップ1杯)が目安だ。
適切に水分補給を行うと唾液の分泌が増えるだけでなく、「自律神経が調節される」「腸管活動が活発化する」「むくみが解消される」などの効果も期待できるという。
孫に白湯が良いと勧められ朝晩飲むようにしております
これから乾燥がいっそう厳しくなる時期ですので、飲む機会を多くするのもよいかもしれません