1日あたりどのくらい水を飲むべきなのか。本当に数リットルも飲む必要があるのだろうか? 飲みすぎることはないのだろうか?
水が体内で果たす役割には次のようなものがある
細胞や組織、臓器の原料を作る。また脳の75%は水分を含んでいる。
・体内の廃棄物を取り除く(尿や糞は水分を含んでいる)
・酸素や栄養素を体中に運ぶ。
・血圧を維持する。
・体温を調節する。
・気道や歯茎の湿り気など粘膜を保持する。
・唾液や胃液など体液を作る。
人間が水分を取り入れる元となるのは次の3つ
1. 体は代謝から少量の水分を作っている。
2. 体液:水分のほとんどは飲みものから摂取している。
3. 食べもの:1日々摂取する水分の約20%は食べものから得ている。果物や野菜、スープなどは水分量が多く、キュウリの95%は水分だ。
飲みものや食べものから摂取した水分は直ちに胃や腸に吸収される。そのうちいくらかは5分以内に血流に届く。その後、水分は血液から細胞や組織に移動する。
飲むべき水の量は日によって異なり、以下のような要因でも異なる。
・年齢:年齢とともに必要な水分量は減る。
・性別:女性は男性より必要量が若干少ない。
・身体組成:筋肉より脂肪のほうが水分量が少ないため、脂肪が多い人は必要な水分量が少なく、筋肉量が多い人は水分が多く必要。
・活動レベル:活動レベルが高い人は水分摂取量も多く必要。
どんなタイプの飲みものがカウントされる?
どんなタイプの液体でもいい。ただの水である必要はない。ミルクやフルーツジュース、お茶、コーヒーなどすべて日々の目標量にカウントされる。
カフェイン入りの飲みものはトイレが近くなるが、脱水症状になることはなく、1日の摂取量にカウントされる。 アルコールがどの程度水分補給になるか、あるいは脱水させるかはあまり明確ではないので、お酒は水分摂取量の一部としてカウントすべきではない。
水の飲み過ぎはあるのか?
1、2回で大量に飲むより、少量ずつを1日に6~8回飲むのがベスト。
腎臓は多量の水分に対処できるが、短時間に過剰な量の水を飲むと水分過剰や水中毒につながる可能性がある。 例えば、24時間に水を4L飲むのはいいが、それと同じ量を1~2時間で飲むのは危険だ。