90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

コーヒー1杯を淹れるくらい短時間のルーティンが、頭が冴えて健康にもいい

まず、残念なお話を1つ。経営者にとって、いえ、誰にとっても、座りっぱなしは体によくありません。

1日に6時間以上座っている人は、1日に3時間以下しか座らない人に比べて慢性的な疾患が原因で亡くなるリスクが18%高いことが研究でわかっています。

また、1日に11時間以上座る生活をしていると、1日4時間以下しか座らない人に比べて、向こう3年の間に亡くなる確率が40%も高くなるそうです。 

 

 

とは言え、長時間にわたるデスク作業の悪影響を打ち消すのは容易ではありません。

ある研究によると、座りっぱなしによる死亡リスクを軽減するには、中程度から高強度の運動が150~300分必要だそうです。別の研究によれば、中程度から高強度の運動が1日に60~75分必要 (週に525分にもなります) とのことです。

最近の研究によると、1日30~40分の運動が「理想的ではある」が、1日11分の運動だけでも効果があるとのことです。

 

 

・「座りっぱなし」は脳にも悪い
さらに残念なお知らせも。Inc. のジャーナリスト、ジェシカ・スティルマン(Jessica Stillman)によると、座りっぱなしで頭が悪くなるという報告も。ただし、これにはかなり簡単に、手っ取り早く対処できるそうです。

分析によると、中程度から高強度の運動を2分行なうだけで注意力や集中力、学習・記憶効果の向上が向こう2時間期待できるとのことです。

 

対処法を知っておくことももちろんですが、決まりをつくっておくのがさらにおすすめです。私自身、以前決まりをつくったおかげで、炭酸飲料のがぶ飲みを止めたり、運動を習慣にできたりしました。決まりがあると、強靭な意思がなくても達成しやすくなるのです。

 

あなたが日常的にコーヒーを飲む習慣があるとします。その場合、コーヒーを飲むたびに5分だけ「運動する」などの簡単な決まりをつくってみましょう。

コーヒーを飲む習慣のない人なら、同じような決まりを考えてみてください。私の場合、2~3時間おきに食べる習慣があるので、午前の休憩と昼食時、午後の休憩時間にそれぞれ5分、など、食事休憩に合わせて決まりをつくっています。

 

 

 

歳を重ねて脚のしびれが出てくるようになり、確かに座っていることのほうが多くなっております

ですがちょうど私もコーヒーが好きで毎朝自分で淹れて愛飲しているのでこういった時間に体を少しでも動かすことが健康でいるための大事な要素なのかもしれませんね

 

 

 

 

 

 

 

心筋梗塞、脳卒中、認知症…「痛くないから大丈夫」と歯医者に行かなかった人の老後

口腔機能の衰えは、食べ物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下するだけでなく、全身の健康状態に大きな影響を与えることがわかってきている。

産業医の池井佑丞さんは「歯の健康が、糖尿病や心臓病、脳卒中認知症の引き金になったり悪化させる要因になったりすることがわかっている。

 

■高齢者の社会的孤立にもつながる

 

 口腔内の衰えといえば、直接的には噛めないことや飲み込めないことをイメージすると思いますが、食事の際にむせる、滑舌が悪くなることも口腔の衰えに該当します。これらが積み重なると、食べられるものが減ったり、食事を敬遠してしまったり、コミュニケーションをとることが億劫になったりしますが、こうした間接的な影響もオーラルフレイルに含まれます。

 そして、十分に食事がとれないことで栄養が偏ったり、身体活動量が減りサルコペニア(筋肉量の減少)が進行したり、精神的な落ち込みが生じたりするなど、社会的に孤立する原因ともなります。

咀嚼する力が衰えると、あごを動かさなくなるので刺激が減って、脳への血流が減少し、認知機能の衰えを加速させることも指摘されており、さらにフレイルが進行するという悪循環に陥ります。つまり、オーラルフレイルは高齢者の社会性低下の入り口にもなるのです。

 

 

歯周病が心疾患の引き金に

 歯周病菌は動脈硬化を悪化させる要因ともなります。動脈硬化は血管が硬くなったり、コレステロールなどの塊がたまったりすることで血管が狭くなりますが、血管に入り込んだ歯周病菌がこれらを進行させます。血管が詰まると、狭心症心筋梗塞など、命に関わる心疾患を引き起こします。

 

 ・脳卒中のリスクも高めてしまう

 歯周病菌が血管に入り込み、脳内に移動することで、脳卒中のリスクを高めることもわかっています。脳卒中には、脳の血管が破れる脳出血、血管が詰まる脳梗塞がありますが、これらは心疾患同様、動脈硬化によって起こります。歯周病が、脳内の動脈硬化を悪化させてしまうのです。歯周病患者が脳卒中を発症するリスクは、歯周病がない人の1.48倍~2.63倍との報告もあります(和泉雄一、青山典生「歯周病脳卒中の関連」脳卒中36: 374–377, 2014)。

 

 ・歯が少ないほど認知症になりやすい

 最近ではアルツハイマー認知症の発生に関与するアミロイドβ蛋白の蓄積・増加に歯周病菌が関係していることがわかってきました。マウス実験では、歯周病菌を投与したマウスのアミロイドβの受容体が増え、認知症の症状を示したそうです。アルツハイマー認知症患者の脳内から歯周病菌が検出されたという報告もあり、人においても歯周病菌がアミロイドβの蓄積を増やすことが示唆されています。

 

 

 

■日々の歯磨きだけでは不十分

 虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状がない場合が多く、症状が出る頃にはかなり進行しています。予防には日々の歯磨きでプラークを落とすことが必須ですが、歯ブラシではなかなか全てを落としきれませんし、歯周ポケット深くに入り込んでしまったものには届きません。そして歯磨きで取り切れずに残ったプラークは、次第に歯ブラシではとれない歯石となってしまいます。

 

 歯科定期検診では一般的に、歯周ポケットの深さを測ったり、歯石除去のクリーニングを行ったりします。そのため、定期的な検診は歯周病リスクの早期発見、早期治療につながるのです。年に2回は歯科検診を受け、ご自身の口腔環境をチェックすることをおすすめします。

 

 

骨折のリスクを上げる「骨粗しょう症」 注意すべきはどんな人?

骨粗しょう症と言うと、更年期以降の女性の病気というイメージを持っている人も少なくありません。女性のほうがリスクが高いのは確かですが、男性でも80歳以上なら女性の3分の1ぐらいの頻度で発症します。

そのように聞くと、「まだまだ先じゃないか」と思う人も多いでしょうが、80歳以上で骨折すれば、それきり寝たきりになってしまう場合もあります。「特に男性の場合、高齢で骨折すると、女性と比較してその後の死亡率が高い傾向があります」と鳥取大学医学部保健学科の萩野浩教授は指摘します。

 

 

●リスクを高める喫煙、アルコールの多飲、糖尿病

 大切なのは、男女を問わず加齢による骨密度(骨量)の低下に早く気づくことです。骨密度(骨量)は20歳前後をピークとしてしばらくは維持されますが、男女とも50歳前後を境に低下し続けます。萩野教授は「女性は閉経を機に急速に低下するため、40代以降に自治体などの骨密度検診を受けることが勧められていますが、男性も、リスク(危険因子)の高い人は50代のうちに、元気な人でも65~70歳で一度、骨密度の測定をしてほしい」と訴えます。

 

重要な危険因子は、「過剰飲酒」「喫煙習慣などによって起こる慢性閉塞性肺疾患COPD)」「糖尿病」「家族歴(親兄弟などに骨折した人がいる)」「ステロイドの服用」などです。そのほか、「胃の切除歴」「内分泌(甲状腺副甲状腺)の病気」「男性の性腺機能の低下(LOH症候群)」もハイリスクです。特に前立腺がんの治療としてホルモン療法をしている患者の場合、急速に骨密度が低下することが知られています。

 リスクの高い人の骨をCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像診断装置)で調べてみると、本人も気付かぬうちに背骨(脊椎)が、押しつぶされるように変形してしまう骨折(脊椎圧迫骨折)を起こしていることもあります。それを腰痛やギックリ腰と思いこんで見逃してしまうことも多く、実際、脊椎の骨折の3分の2は、病院を受診していないという報告もあるそうです。

 

 

●主治医と相談して骨密度検査のタイミングを逃さない

 骨密度は、単位面積当たりの骨の重さで表されますが、重要なのはYAM値(ヤム値、Young Adult Mean:若年成人平均値)です。これは若年成人の骨密度を100%として自分の骨密度が何%であるかを示した数値で、YAM値が70%以下になると骨粗しょう症と診断され、骨折リスクが高まります。

 

 女性の場合は、職場や自治体の「骨密度検診(骨粗しょう症検診)」を受ける人が増えていますが、男性の場合、骨密度を測定する機会は多くありません。ただ、慢性閉塞性肺疾患COPD)や糖尿病などリスクのある人は、自分から主治医に相談することで、保険診療として定期的に骨密度を測定できるということを知っておきましょう。糖尿病は、YAM値が80%台でも骨折リスクが高いことが分かってきました。主治医に自分から「骨が心配なので検査を受けてみたい」と相談することも大切です。

 

 

 

 

 

 

私は幸いにもこれまで一度も骨折というものを経験することなく生きてこられました

娘たちからは記事にもあるように骨折したら寝たきりになってしまうから本当に無理だけはしないでと釘を刺されております

最期まで健やかに生きるためにも、怪我をするような無理はしないように心がけ致します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つらいかゆみはなぜ起こる?蕁麻疹(じんましん)の原因

つらいかゆみはなぜ起こる?

ストレスは蕁麻疹の原因の一つです。さまざまな原因が複雑に絡み合って引き起こされるという蕁麻疹は約7割が原因不明といわれており、症状が長引くことも。医師監修のもと、控えたい食べ物などについて解説します。

 

ストレスが蕁麻疹の原因となることがある

過度のストレスは心身に多くの悪影響を与えますが、蕁麻疹もそのうちの一つです。

しかし、蕁麻疹を引き起こす原因は数多くあり、ストレスの一つのみが原因になっているとは限りません。ストレスの他にも、肌への刺激や食品、植物、生活習慣などいくつもの要因が複雑に絡み合うことで蕁麻疹を発症している可能性があります。

 

蕁麻疹(じんましん)とは、突然、蚊に刺されたときのように皮膚の一部が赤く盛り上がって、強いかゆみが出る皮膚の病気を指します。虫刺されとは異なり、蕁麻疹は痕が残らず、短時間で消えることが特徴です。

「蕁麻(じんま。日本ではイラクサと呼ばれる)」という植物には葉や茎に細かなトゲがあり、これに触れると皮膚にかゆみや痛みが起こります。このときの症状に似ているため、蕁麻疹と呼ばれるようになったことが由来です。

 

 

■特発性蕁麻疹
特発性蕁麻疹は、原因がわからないタイプの蕁麻疹です。ストレスや疲労、食べ物、ウイルスや細菌感染などの原因が複雑に絡み合って引き起こされると考えられています。

 

原因がわからないと不安になってしまいがちですが、特発性蕁麻疹は全体の約7割を占めており、珍しい症状ではありません。原因がわからなくても、薬を使うことで蕁麻疹の多くは治療できます。

 

特発性蕁麻疹は、症状が続く期間によって「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」の2つに分けられます。

 

急性蕁麻疹は、6週間以内に症状が治まる蕁麻疹です。例えば、子どもが風邪をひいたとき出ることがある蕁麻疹がこれにあたり、感染症が治れば蕁麻疹の症状も改善します。

 

慢性蕁麻疹は、6週間以上症状が続くタイプの蕁麻疹です。夕方から夜にかけて症状が悪化する人が多く、翌朝~翌午前中には蕁麻疹が消えて、また夕方から現れることを繰り返します。

 

 

〇主な蕁麻疹の原因

 

■汗
入浴やシャワー、運動、緊張したときにかく汗が刺激となり、蕁麻疹を引き起こすことがあります。汗による蕁麻疹は「コリン性蕁麻疹」といい、蕁麻疹の大きさが1~4mmほどと小さいことが特徴です。

 

 

■物理的な刺激
以下のようなさまざまな物理的な刺激が、蕁麻疹を引き起こすこともあります。

機械的擦過(引っ掻くなど)
圧迫
こすれ
振動
暑さ、寒さ
日光
温熱

 


■特定の食べ物や植物、薬品、ゴムなど
特定の食べ物や薬品などに対して抗体(体の中にある物質で、外部から侵入してきた異物を攻撃する)を持っていると、それらを摂取したときにアレルギー反応が起こり、蕁麻疹として現れることがあります。これを、アレルギー性蕁麻疹といいます。

蕁麻疹の原因となる代表的な食べ物としては、サバやアジなどの青魚、たけのこ、豚肉、カニやエビなどの甲殻類、果物があります。

食べ物が原因となった蕁麻疹には「アレルギー性のもの」と「非アレルギー性のもの」の2種類があり、非アレルギー性のものの場合、食品に含まれる成分の影響で蕁麻疹が出ます。

 

自覚できる症状が皮膚の蕁麻疹のみの場合、何か月や何年間か症状が続いた後で、やがて治まっていくといわれています。

 

がん狙い撃ち「光免疫療法」が拡大 副作用少なく、体の負担軽減 治療に革命期待

がんを狙い撃ちする新しい治療法「光免疫療法」に取り組む医療機関が、兵庫県内でも拡大している。これまでは神戸大病院(神戸市中央区)が唯一行ってきたが、今年9月末に神戸市立医療センター中央市民病院(同)が初めて手術を実施し、県立がんセンター(明石市)でも既に治療体制を整備。体への負担が軽く、がん治療に革命をもたらすと期待される同療法のさらなる広がりに注目が集まる。

 

 

光免疫療法は米国立衛生研究所の主任研究員小林久隆氏(西宮市出身)が開発を主導。治療では薬で光に反応する物質を付けたがん細胞に近赤外光を照射する。

 

ピンポイントでがんをたたくため、副作用が少なく、免疫を活性化する利点もある。「手術」「放射線治療」「薬物療法」「免疫治療」に次ぐ第5の治療法として期待される。

 

 2020年11月、手術や放射線抗がん剤のいずれの治療もできない頭頸部(とうけいぶ)がん(口腔(こうくう)がん、咽頭がんなど)を対象に保険適用となった。その後、治療可能な施設は32都道府県の62病院(今年4月時点)まで拡大し、全国で40件(21年末時点)の治療が行われている。

 

 兵庫県内では21年4月、神大病院で1件目となる治療を開始し、症例を積み上げている。その後、中央市民病院と県立がんセンターでも準備を進めてきた。

 中央市民病院頭頸部外科兼耳鼻咽喉科部長の篠原尚吾医師(58)によると、同病院で1例目となったのは、口腔がんが再発し、あごの周囲の顔面にがんができた70代男性。9月30日に手術を行った。

 

 効果の正式な判断は術後3カ月の時点で行うが、主治医である篠原医師は「見た目には明らかに膨らみがなくなり、効いているように見える」と話す。また「現在保険適用になるがんは限定的だが、将来的にほかの場所にできたがんにも使える可能性を持っている治療法」と評価する。

 

 光免疫療法に使う薬剤や機器の販売を手がける「楽天メディカル」(東京都)は「年内にさらに治療可能施設が全国で拡大する予定」としている。

一日のうち、「高血圧で突然死」する「最も危ないタイミング」はいつか

寒い季節に猛威を振るう「静かなる殺し屋」は、高血圧症患者の背後に音もなく忍び寄り、ある日いきなり無慈悲に命を奪う。突然死を避けるために、今からどんな対策を講じればよいのだろうか。 

 

 

「高血圧に悩まされる人々にとって、冬場は危険が高まる季節です。寒くなってくると、体は熱を逃がさないよう血管を収縮させるため、血圧が夏場よりも平均して10も上がるのです。そこになんらかのストレスが加わると、あっという間に30~40も上がります」

 

 こう語るのは、東邦大学名誉教授の東丸貴信氏だ。日に日に寒さが増し、あっという間に秋が終わる。全国に約4300万人いるとされる高血圧症患者が無策で冬を迎えれば、前日まで元気に過ごしていても、突然命を失う可能性がある。

 

 「そもそも、人間の血管は高血圧に長時間耐えられるほど丈夫ではありません。それまで健康被害が少なくても、60歳、70歳と高血圧が続けば、血管は高圧電流を延々と流されているような状態となる。すると、消耗した血管がいずれは破綻する。こうして高血圧性心臓病や腎不全、脳卒中を発症し、命の危険に晒されることになるのです」(はしぐち脳神経クリニック院長の橋口公章氏)

 

 では、日常生活のどのようなところに「突然死」の危険性が潜んでいて、どんな対策をすればよいのだろうか。

 まず、高血圧症患者にとって最も気をつけるべき時間は、朝起きてすぐだ。すぎおかクリニック院長の杉岡充爾氏が語る。

 

 

 「寝ている時は体がリラックスした状態にあり、血管を緩める作用のある副交感神経が優位に働いています。しかし、目が覚めてからは血管をキュッと締める作用のある交感神経が優位になる。すると血圧は急上昇します。この状態のまま、例えばパジャマ姿などの薄着で郵便受けを見に外へ出たりすると、寒暖差でさらに血管は収縮し、切れたり詰まったりするんです」

 

 

 

 

私の友人も冬の季節に朝の洗面所で意識をなくしそのまま亡くなってしまいました

この歳ではいつそうなってもおかしくないと肝に銘じて、薄着で油断しないようにしなければなりませんね

 

食卓で料理に塩をふる人は早死にリスクが高い

高血圧の予防と治療において、減塩が非常に重要であることは知られています。しかし、減塩料理が出てくると、なんだか味気なくて、食卓に置かれた塩をふりかけてしまう人もいるでしょう。

このほど英国で行われた研究(*1)で、食卓で料理に塩をかける習慣がある人は、そうでない人に比べ、75歳未満で死亡するリスクが1.28倍になることが分かりました。

 

 

●食卓で料理に塩をかける頻度から塩分摂取量を推定

 塩分の摂取と血圧の関係は明確になっていますが、死亡リスクに及ぼす影響を調べた研究では、一貫した結果は示されていません。

その理由の一つは、長期にわたる日常的な塩分摂取量を、簡単かつ正確に測定する方法がないことにあります。多く用いられている方法として、尿に含まれている塩分を測定する方法、食事の内容を聞き取って摂取量を推定する方法がありますが、死亡リスクとの関係を検討するために十分な精度を持つ情報は得られません。

 

 

 そこで米Tulane大学などの研究者たちは今回、全く視点を変えて、「食卓で料理に塩をかける習慣が日常的な塩分摂取量を反映する」と考えました。西欧の食事においては、食卓で加える食塩が、1日の塩分摂取量の6~20%を占めるという報告もあります。塩をかける頻度が高い人は、塩味が濃い食事を好んでおり、日常的に塩分を多く摂取していると推定されます。したがって、食卓で塩をかける頻度を調べることにより、習慣的な塩分摂取と死亡の関係を知る機会が得られると著者らは考えたわけです。

 

 英国の大規模観察研究「UK Biobank」の参加者で、2006~2010年に初回の評価を受けた際に、料理に塩をかける頻度に関する質問に回答していた50万1379人を分析対象にしました。

 

 料理に含まれている塩分とは無関係に、出された料理に塩をかける習慣について尋ねる質問に対して、用意されていた回答は、

(1)塩をかけたことがない/めったにかけない

(2)ときどきかける

(3)たいていかける

(4)常にかける

(5)答えたくない、の5つでした。

 

加えて、過去5年間に食習慣を大きく変化させたかどうかも尋ねました。

選択肢は、(1)いいえ(2)はい、理由は病気をしたから(3)はい、病気以外の理由から(4)答えたくない、となっていました。

 

 また、初回評価時に採取されていた尿標本が利用できた48万1565人について、尿中ナトリウム濃度とカリウム濃度を測定し、24時間尿中ナトリウム排泄量を推定しました。

 さらに、2009~2012年には、24時間思い出し法による食事内容の調査を行いました。21万999人が回答しており、そのうち18万9266人は、食卓で塩をかけるかどうかに関する質問にも回答していました。

 

 

 参加者の2018年2月14日までの死亡の有無を確認し、75歳未満での死亡を早期死亡と判定しました。

 

 

 

記事を拝見していて亡くなった主人がなににでも醤油をかけていたことを思い出し懐かしんでしまいました

もし主人の悪癖を治してあげていればもっと長く一緒に過ごせたのかもしれません