90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

がん免疫治療薬の弱点克服へ…高齢者にも効きやすくする物質、本庶さんら発見

高齢者では効果が出にくいがん免疫治療薬の弱点を克服する候補物質を見つけたと、京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授らのチームが発表した。

老化を遅らせる働きを持つ生体物質「スペルミジン」で、高齢のマウスに投与すると免疫機能が回復し、薬が効くようになったという。論文が28日、科学誌サイエンスに掲載される。

 

 がん免疫治療薬は、患者の免疫細胞の攻撃力を高めてがん細胞を攻撃する仕組み。治療薬の一つ「オプジーボ」の開発に携わった本庶特別教授は2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。このタイプの薬は効果が大きい一方、免疫細胞の働きが低下した高齢患者らには効果が出にくい点が課題の一つとなっている。

 

 チームは、高齢マウスの免疫細胞中のスペルミジンの濃度が、若いマウスの約半分に落ちていることを確認。スペルミジンが、細胞内でエネルギーを発生させる小器官「ミトコンドリア」の重要な酵素を活性化させていることを突き止めた。

 

 そこで、高齢のマウス5匹に大腸がんの細胞を移植した後、スペルミジンとがん免疫治療薬を併用したところ、免疫細胞の機能が高まり、薬だけを投与した場合と比べ、腫瘍の大きさが約4分の1になった。チームは今後、人での治験実施を目指す。

 

 がん治療に詳しい近畿大の中川和彦教授(腫瘍内科学)の話「がん免疫治療薬の課題解決に向けた大きな成果だ。今回はマウスの実験だが、人でも同様の効果があれば、がん治療が大きく前進する」

 

 

 

 

私の年ではもう実用化されるのを目にすることはできないかもしれません

ですが、娘や孫、さらにその下の世代がこういった恩恵に預かれると思えば気持ちはとても明るくなります

 

睡眠時間が足りていない人は「高血圧」になりやすい

 睡眠不足になるとなぜ高血圧リスクが高くなるのか。

 

 血圧の一日内の変化は、起きてから日中にかけて血圧が上昇し、夕方から徐々に下がっていき、寝ている時に最も低くなります。これは、日中の活動時には交感神経活動が優位になり、就寝中は副交感神経活動が優位になるからです。

 

つまり、眠っているときは副交感神経活動が主体になっていなければなりません。しかし、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低下していたりすると、交感神経活動が優勢になっている時間が長くなります。

すると、アドレナリン、ノルアドレナリンやストレスホルモンのコルチゾールが大量に分泌されます。

 

アドレナリンは心拍数を増加させ、血流を増やして血管を収縮させるため血圧が上昇します。コルチゾールも血管を収縮させるうえに血中ナトリウムを増加させる働きがあり、血圧が上がります。本来は血圧が下がるはずの就寝中も、翌日の活動時も血圧が高い状態が続くことになり、慢性的な高血圧を招いてしまうのです

 

 

■ストレスも関係

 睡眠不足によるストレスも血圧を上昇させる要因になっているという。

 

 ストレスは動物にとって緊急事態なので、急性のストレスを受けると防御反応が起こる。交感神経が活性化し、前述したカテコールアミンなどの神経伝達物質や、コルチゾールやアルドステロンといったホルモンが大量に分泌される。

これらの作用によって、心拍数や心拍出量が増えたり、血管が収縮したりすることで血圧が上昇する。いわば、緊急事態に対して臨戦態勢を整えた状態と言える。

 

 

「通常の場合、受けている急性ストレスがなくなれば、血圧も元に戻ります。しかし、長期にわたって慢性的にストレスを受けていると、持続的に血圧が上昇し、高血圧につながるリスクがあると報告されています。慢性的な睡眠不足は、精神的にも肉体的にもストレスを与えるので、高血圧に結びつくと言えるでしょう」

 

 

 高血圧の予防や治療には、質の良い睡眠を十分にとることが必要なのだ。

まじめな人ほど認知症になりやすい? 医師が伝えたい"まじめリスク”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳の細胞が死んでいく「神経変性疾患」のうち、パーキンソン病やある種の認知症では、病前性格として「生真面目」 「律儀」などの傾向が挙げられている。

こういった性格は周囲の人々から高く評価されるが、集中系が長い時間、過剰に活性化しやすいため、その弊害が起こってくると考えられる。まじめな性格ゆえに、「きちんと仕上げるまで」「ひと区切りつくまで」と、一つの仕事に集中して作業を続けてしまう。

 

 

 そのため「疲れた」 「飽きた」と仕事を一旦放り出して休んだり、違うことをして息抜きをしたりする、といったことができないわけだ。

これだと長い目で見れば、脳の働き方に、集中系の過剰な活性化という偏りが生じてしまうだろう。

 

今や死因の10%強 急増する「老衰」

医学の進歩に伴い、感染症などの『病気』ではなく、天寿を全うする人が増えてきたのは間違いない。しかし、それだけで老衰比率のこれほどの上昇は説明できません。医師が死亡診断書に『老衰』と書いても許される医療者側の意識の変化の表れと言えるのかもしれません

 

 厚労省が発行する「死亡診断書記入マニュアル」によると、「老衰」とは高齢者でほかに記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死、とある。かつては、死因不明の老衰を医療の敗北と感じる医師が多く、いかにも病名らしい「心不全」と書くことが多かった

 

「しかし、今は無理して死期を延ばすのではなく、自然死を受け入れる風潮が医療者の間でも認められるようになりつつあります」

 しかし、見送る側の理解が進んでいるとは言い難い。それが災いして苦しい死になりかねない。そうならないためには、見送る側が急増する「老衰死」について理解し、どのような経過をたどるのかを学ぶことだ。

 

老衰の最初の兆候は、採血データなどが悪くないのに、全身状態の低下が見受けられることです。もちろん、採血の結果によって医療方針を決定する場合も少なくありません。感染症の状態確認や生活習慣病の管理、がんマーカーを取ることで初期のがんの発見やその進行について確認することもできます。

ただ、血液検査や画像検査などが必ずしもその人の余命や今の苦痛感を反映しているわけではありません。本人だけが主観的に感じる痛みや倦怠感、精神的な不安感などはどこを切り取っても数字に表れないことが多いです

 

 次に現れるのは、血圧の低下、脈拍の上昇、酸素飽和度の低下などの変化で、それが体の症状にも反映されていく。

「少し前まで高血圧の薬を飲んでいた方が、その薬をやめたにもかかわらず、血圧が100を切ってくるような場合、少しずつ心臓の機能が衰えてきたサインです。心臓はその衰えを補うために少しでも頑張って動こうとして心拍数は上昇することが多く、その反応の結果少し動くだけで息切れが起こったりします。酸素飽和度が低くなるのも、心臓の働きが弱ることで体に取り入れる酸素量が減ってくるのです」

 

 

 動くと息切れがするので、より動かなくなると、ますますADL(日常生活動作)が落ちていくという悪循環になる。この段階で、無理に水分を取りすぎたり、必要のない過剰な点滴をしてしまうと、足がむくんだり、肺や心臓に水がたまるなど体に負担がかかり、余計に苦しくなる。

 

食べ物も無理に食べさせると、のみ込む力が弱くなってきているので誤嚥性肺炎を起こすリスクが高くなり、『老衰』ではなく、死因が『誤嚥性肺炎』となってしまうこともあります

 

『老衰』で亡くなる方の多くは苦しみません。緩和の薬を使うこともなければ、点滴なども行いません。だからこそ、自然に苦しまずに最期を迎えられるのだとも言えます。うとうとする時間が長くなるのは、最期の準備のために『苦しまないように』それに合わせて意識が落ちていく合理的な反応です。

 

 

 

 

記事を拝読して、今年亡くなった主人は眠るように亡くなったとのお医者様の言葉が思い出されました

私は主人の分まで健やかに暮らしていければと思っておりますが、最期の時は主人と同じように眠りにつければと思うこともございます

 

 

「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない

合わないメガネをしている人は想像以上に多く、来院患者全体の8~9割に及ぶという眼科医がいるほどです。

診察中に出合う合わないメガネで多いのは、度が強すぎる、弱すぎる、左右の近視の度の違いを反映できていない、乱視が合っていない、などのメガネです

 

 眼精疲労を訴えて来院した患者の中には、実は遠視なのに、間違って近視用メガネを作らされていた人もいたという。

「緊張して調節力が強く働いた状態で自動屈折計が打ち出した屈折値を基に店でメガネを作成したものの、私が点眼薬を使って目の緊張を解いてみたら実は遠視だったというケースです」

 

 しかし、合わないメガネで最も多いのは度の強すぎるメガネ=過矯正のメガネだという。合わないメガネの実に7割が過矯正だという話もある。

「現代人は室内で過ごすことが多く、仕事や勉強で近くのモノを長時間見る生活をしています。ですから、本来はそれほど度数の強いメガネは必要ありません。むしろ、度数が強すぎると『過矯正』となって目に余計な疲労が蓄積し、イライラや眼精疲労を引き起こして、吐き気や頭痛、肩こりなどの原因ともなります」

 とくにいまはスマホの利用、子供のオンライン授業や大人のリモートワークなどの増加により、長時間デジタル機器を見つめ続けることで引き起こされるVDT症候群を患うリスクが高い。

 

 実際、厚生労働省の「平成20年 技術革新と労働に関する実態調査」でも、パソコンを日常的に使用する仕事をしている人のうち、9割以上の人が目の疲れや肩こりがあると回答している。

 目の痛みやドライアイなどといったVDT症候群の症状に過矯正が拍車をかけ、眼精疲労が深刻化しやすい状況にある。

 ではなぜ、「よくない」とわかっているのに過矯正のメガネを選んでしまうのか?

「近くを見る生活をしていながらも、いまだに遠くを見る能力を示す『遠見視力』信仰があるからです。そのため、メガネを購入する際に『遠くがよく見えるように』作ってしまいがちなのです」

 

 

 

■肩や腕のシビレ、認知症とも関係

 メガネの過矯正が引き起こす弊害は眼精疲労だけではない。小中学生らの近視を進行させるリスクも増大させてしまうという。

「ヒトがモノを見るとき、目はカメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節してピントを合わせています。この調節に関わっているのが毛様体筋と呼ばれる筋肉です。遠くを見るときは緩み、水晶体を薄くしてピントを合わせます。一方、近くを見るときは収縮して、水晶体を膨らませてピントを合わせます。近視の人は毛様体筋の調整力が弱まっており、正しい位置で焦点を合わせることができません」

 

 

 近視用メガネは毛様体筋の調整範囲を手助けして遠くのモノも見やすくしてくれる。

「しかし、このピントを合わせる距離が合っていないメガネを使い続けると、毛様体筋の調整力が更に弱まり、ますますピントを合わせる力が弱まります。つまり、近視が進行してしまうということです」

 

 合わないメガネをかけ続けていると、なんとかして見ようとして姿勢を悪くし、それが原因で「頚肩腕症候群」を発症する場合もある。

頚肩腕症候群はその名前の通り、頚部・肩・腕にかけて痛みやシビレが生じる疾患です。姿勢の悪さや、作業に使う合わないメガネが原因になっています」

 高齢者の場合は、ただでさえ足腰が弱り、転倒リスクが高い。それがそのまま寝たきりにつながることも多い。合わないメガネは、そのリスクを更に高くする。

 

 

 最近では目の見え方が認知症の発症リスクに関係するとの見方が浮上。合わないメガネをかけ続ける危険性が指摘されている。

「高齢者の多くは目の見えにくさの原因を白内障緑内障と考えがちですが、実は、視力をきちんと矯正していないことによる視覚障害が原因になっていることが多いと知られています。それだけ自分に合うメガネを作ることが大切なのです」

がんは日帰り入院で治す時代に…切除できない「肺がん」をわずか30分で撃退!「光線力学療法」

PDT治療は30分であっけなく終了

 

その名は「光線力学的治療(PDT)」。レーザーを用いる治療法の一つで、美容の分野では「フォトダイナミック・セラピー」の呼び名で知られている。

 

 レーザーといっても、レーザーメスのように熱で病巣を焼き切るものではない。光に反応する薬剤(光感受性物質)を体内に投与し、手をかざしてもほとんど熱さを感じない程度の低出力レーザーを照射。その際に生じる化学反応を利用して、がん細胞を壊死させたり、縮小させたりする治療法だ。

 

早期の肺がんはもう怖くない

 

 

 

 

 

 

 

医療の進歩が目覚ましく、素晴らしい時代になっていることを実感します

50年以上昔にはなりますが私の親類にも肺がんで亡くなった者が少なからずいたのでこれからはそういった不幸に見舞われる方も減っていき孫やさらにその子供の世代がより生きやすくなれば私も安心できます

 

 

 

「もう何年も2階に上がっていない」自宅は高齢者には不便 転倒場所の6割が自宅

■高齢者の転倒の6割は自宅で起きている

 子どもが独立し、自分とパートナーの二人だけになったわが家。あるいはパートナーに先立たれて、一人暮らしになったわが家。人生100年時代になって、この先、20年、30年と高齢者だけの生活が続きます。

 

 内閣府の令和4年版「高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者のいる世帯は全世帯の約50%を占め、そのうちの6割以上が高齢者単独あるいは高齢者夫婦のみの世帯となっています。1980年に三世代同居世帯が約半数を占めていたのとは、まったく異なる状況になっているといえるでしょう。

 


 高齢者世帯でも、住み慣れた自宅にいれば安心、と思いがちですが、実は自宅は、高齢者にとって思わぬ危険が隠れている場所でもあります。

 東京消防庁の調べでは、「65歳以上の高齢者の事故の約8割は転倒。転倒場所は6割近くが自宅」となっています。さらに、転倒場所はリビング・寝室が圧倒的に多く、玄関・勝手口、廊下・通路、トイレ・洗面所の順で続いています。

 


 リビング・寝室は過ごす時間が長いことも要因の一つと考えられますが、そんな場所で転ぶなど、元気なうちには想像がつきにくいかもしれません。さらに高齢になると大ケガになりやすく、回復にも時間がかかります。転倒などの事故で、命に別状はないが入院が必要な「中等症」のケガになる割合は、65歳が約3割、85歳では5割近くになるといいます。

 

 また、「転んで骨折したとしても数カ月の辛抱」という考えは甘いと言わざるを得ません。高齢者が転倒して大腿骨を骨折すれば手術となり、入院によって筋肉の衰え・筋力の低下が進み、再度転倒するリスクが高まります。

 

 

■身体機能が衰えても自宅は安全な場所?

 いまはパートナーがいるから、いまはまだ動くのに不自由はないから、自分でなんでもできるから、と思っていても、いずれは一人暮らしになり、さらに年とともに身体機能は確実に低下していきます。

 

 自宅は老いていく自分にとって、安全な場所でしょうか。これから先、20年、30年と住み続けられるでしょうか。自分らしい生活を送るためにも、元気なうちにぜひ、わが家を見直してみましょう。

 

 

 

記事の見出しを見て自分を振り返ると我が家にも2階はございますがもう10年以上あがっておりませんでした

まだ同居してくれている孫が維持管理してくれておりとても助かっておりますが、もし一緒に住んでいなかったらと思うと恐ろしく思います