90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

「薄い赤の文字が読めない」「コンロの青い炎がよく見えない」その症状は白内障かも

白内障は誰にでも起こる「老化現象」

 

白内障は、年齢を重ねれば誰でもなる可能性がある病気です。しかし、白内障を引き起こす原因と予防法について知ることで、発症をずっと遅らせることが可能です。

 

そもそも目の中のレンズである水晶体は、細胞としては爪や髪の毛と同じ系統(内胚葉、中胚葉、外胚葉の3種のうちの外胚葉系)なので、生涯成長を続けます。

幼児の頃の水晶体の直径は6~7ミリ程度ですが、80歳代などでは9~10ミリほどに直径が大きくなります。

 

水晶体上皮細胞と水晶体線維細胞によりできる水晶体は、年輪のように重なって層を増やし、重なっていくことで圧がかかるので、最初にできた中央の核部分は、周りから押さえ続けられ、硬くなり、色味も黄味がかっていきます。この密度が濃く、色味が黄色くなり硬くなったものを「核白内障」といいます。

 

この変化は、年齢を重ねると誰にでも起こる、老化と言えます。

白内障は進行するとより硬くなり、水晶体の核の色が黄色から褐色へと色味が変化します。また、この濁りのために視力が落ち、さらには褐色になると反対色である青や紫の色が吸収され、青や紫色を黒色と誤認するようになります。

派手な紫色のズボンを黒色だと思ってはいていたとか、左足に黒色、右足に濃紺色の靴下を誤ってはいていた、といったことが起こるようになります。

 

 

◆0.6以下になったら手術適応

白内障にすでになってしまった目は、手術で治します。現代では、それしか方法がないのです。とはいえ、この手術と多焦点レンズが劇的に進歩していますので、手術後には裸眼でよく見える目になります。

 

白内障の手術とは、簡単にいえば、レンズの役目を果たしてきた水晶体が濁って見えなくなったので、手術で新しい人工レンズに入れ替え、視機能を回復させる手術です。

手術を受けるにあたっては、まず目の機能について検査をします。最初に行うのは視機能の代表、「視力」の検査です。

 

どの程度、視力が悪化したら白内障手術のタイミングかというのは、一人ひとりの希望が違うので一概には言えないものの、1つには、「運転免許の視力検査に通るかどうか」が判断基準になります。

 

 

◆「コンロの青い火」が見えにくくなったらすぐに手術を

パイロットなど職業によっては、視力が1.0あっても「白内障で光が乱反射し、見えにくいので手術してほしい」といった希望もあります。

 

また、一般的には検査をしませんが、白内障では「色覚異常」も起きるため、色覚表で色覚障害の検査が必要な場合もあります。

たとえば紺色を黒色と勘違いする。銀行の説明文の薄い赤の文字が見えない。紫色を黒っぽい色と思っていた。ガスコンロの青い炎がよく見えない。

 

こういった症状があるときはできるだけ早く白内障手術をしたほうがよいので、症状があったら主治医に必ず伝えてください。

 

 

 

年を召して目が霞むと思うようになって久しいですが、仮に白内障を患っていたとしてもこの年齢では手術に耐えられないように思います

ですのでこの体といかに折り合いをつけて付き合っていくかが肝要なのだと思っております