90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

「介護施設」を選ぶ前に、絶対に調べておくべき「3つのこと」

認知症への不安はさまざまだ。おカネや介護施設、自分の身の回りのこと―考えだしたらキリがない。「備えあれば憂いなし」。そうはいっても、いったいどんな準備をすればいいのか。

 

認知症になったあとの生活をどう考えればいいのか。そして、施設はどのように選べばいいのか。

 まずは認知症になったあとの一般的な生活の「流れ」を見ていこう。こうした流れを知ることで生活への見通しが立つ。

 最初に、夫婦が二人暮らしをしていて、妻と夫のどちらかが「軽い認知症」になった場合。こうしたケースではさしあたって自宅で過ごせる可能性が高い。淑徳大学教授の結城康博氏が解説する。

 

 「認知症が初期段階で物忘れをする程度であれば、いきなり施設に入るのではなく、自宅で様子を見る在宅介護が視野に入ると思います。要介護1か2というのが基準になりますが、これくらいであればヘルパーやデイサービスを利用しながら、生活を組み立てるのが一般的です。生活費はヘルパーやデイサービスの利用代金、紙おむつ代、食費、あとは通院費などで月々10万円程度を見込んでおけばいいと思います」

 

 

認知症の人が入れる施設は3種類

 

 「認知症の初期であれば、在宅での介護、しかも子供ではなく配偶者による介護も悪くありません。なぜなら、高齢者同士で『大雑把さの感覚』が似ているから。少々の汚れは気にならないとか、食べ物の栄養バランスが偏っていても気にしないとかですね。逆に子供は細かいことが気になる場合が多く、その感覚の違いから仲違いしてしまうケースがある」

 認知症の「初期」はこのように在宅介護が可能だが、認知症が進行すると在宅での介護は困難になってくる。

 「要介護が3を超え、4~5になると、施設での介護が現実的です。徘徊などが始まり、配偶者だけでは十分に面倒を見られなくなるからです。もし在宅で介護する場合には、ヘルパーをフルで入れる必要があり、費用も月に10万円では足りなくなります。いまは人手不足でヘルパーさんが見つかりづらい状況でもあるのでやはり施設が現実的でしょう」

 一方、一人暮らしの場合はどうか。複数のケアマネジャーによれば、要介護1なら、そのまま一人暮らしを続けられなくはない。ただし、事故を起こすリスクもあり、ヘルパーを入れながらの細やかなケアが必要になる。そして、要介護2を超えると、誰かが同居するか、施設に入るのが現実的だという。

 

 「子供に迷惑をかけないようにしたいという意向が強いのであれば、早い段階から施設に入ることを勧めます」(渋澤氏)

 こうした流れを念頭に、どの段階でどんな施設に入りたいか、現実的な意向を家族に伝えておく必要があるわけだ。

 認知症の人が入れる施設は主に3種類。「特別養護老人ホーム(特養)」「介護付き有料老人ホーム」「グループホーム」だ。


「相場観」を知っておく

 「特養は要介護3から入れる公的施設です。個室か4人部屋かにもよりますが、月額の相場は10万~15万円ほどと基本的に負担は軽い。しかしその分、人気で順番待ちになりがち。グループホーム認知症の人専用の施設です。5~9人の定員が複数の居室と台所などを含む『ユニット』で共同生活をする形態で、料金は15万~20万円ほどとリーズナブル。しかし、グループホームがある市町村の住民しか利用できない。自分が住む自治体にあるかどうかを調べておくといいでしょう。

 介護付き有料老人ホームは、料金が高いところから安いところまでピンキリ。ここがもっとも現実的です。自分の年金の額、貯蓄をもとに入れる場所を見積もっておくことが大切です」(渋澤氏)

 介護付き有料老人ホームの「料金」の考え方については、老人ホームの紹介事業を運営する「介護ぷらす」代表の山川仁氏がこう解説する。

 「地域によっても料金はピンキリなので、元気なうちにやるべきはお住まいの地域にある施設の料金の『相場観』を身につけておくこと。相場に合わせて、おカネを準備しておけば安心です。

 お住まいの地域では入れそうな料金の有料老人ホームがなく、特養も待ち時間が長そうだとなれば、少し離れた地域の施設を探しておくのも手です。東京から千葉へ……といった具合に、少し離れれば手頃な施設が見つかることもある」

 

 

 

私もいずれ自力で動けなくなる時が来ればこういった施設に入る覚悟は持っております

そのための蓄えも用意してあるので娘や孫の負担に極力ならぬよう、以前から選定などの準備はしておりましたが、しっかり記事にあるような相場とあっているかなど私がまだ意識がはっきりあるうちから確認しておかねばなりません