90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

認知症になってからでは遅い、どうする?親の携帯電話

現代の生活に欠かせなくなっているスマホや携帯電話。一昔前ならば不慣れな高齢者も見られましたが、令和の世では、多くの高齢者が活用しています。総務省の2021年通信利用動向調査によると、モバイル端末の保有状況では70~79歳ではスマホが5割超、携帯電話で約3割と身近なものになっています。一方で、認知症になると使い方が分からなくなったり、高齢者を狙った詐欺や「格安スマホ」をめぐる契約トラブルなどが相次いでいます。親が認知症になってから対処するのでは遅い! 今から親子でスマホや携帯電話との向き合い方を考えておきましょう。

 

 

認知症と携帯電話 よくあるトラブル

まずは、認知症の両親の介護経験がある筆者の経験から紹介します。頻繁に電話がかかってきて対応が大変だったということもあれば、これまで普通に使えていた携帯電話が使えなくなり困ったこともありました。
毎日電話がかかってくる

 

母(83歳/施設暮らし)の場合は大変でした。数年前に施設入所した際、おしゃべりが好きな母のために、初めて携帯電話を持たせました。すると連日私に電話をかけてくるようになりました。最初のうちは、「帰りたい、帰りたい」という訴えでしたが、だんだん認知症が進行したのか。あるいは本当のことだったのか、知る由もありませんが、「ここでいじめられている。入居者の人から『ここに来るな』と言われた」「みんなが意地悪」と電話口で延々と嘆くようになりました。電話でいつもつながれることはうれしかったのですが、それが頻回になると、受ける家族は疲弊もします。
対処法:ときには発信制限機能の活用も

 

同様の悩みを抱える家族は多くいます。どのように対応するのが良いのでしょうか。
老人保健施設の立ち上げから人材教育など、長く介護現場を見てきた介護アドバイザーの髙口光子さんに話を聞きました。


高口さんは、前提として、「子どもや孫、親しい友人の声が聞けたら、高齢者は安心します」と強調します。しかし、家族以外の人に頻繁に電話をかけるなど、何らかの社会的な問題になりそうな場合には、つながる電話番号を限定する『発信制限機能』などを活用するのも一案だといいます。テレビショッピングや訪問販売対策にもなります。「ただし、ご本人が使用しているのに、家族が取り上げることは決してしないことです。取り上げたらもっと大変になります。認知症だから、という理由でより簡単な機種へと変えるのも良くないです。使い慣れたものを持っている方がご本人にとって良いからです。紛失対策には、首から下げるようにするとか、そういう工夫一つでいいです」とアドバイスします。

 

 

携帯電話を解約するかどうかは症状次第

とはいえ、本当に携帯電話を使わない時が来たら‥‥…。
その時こそ、解約するタイミングだと、髙口さんは言います。
「関心がなくなればただの物。本人の意識レベルがストーンと落ちて、誰が見ても認知症だとわかり、社会的な活動ができなくなったと判断した時は解約をしても良いと思います。いつか、携帯電話が手元にあってもなくても気にしない時が来ます。興味がなくなるのです。それまではご本人の意思にあわせていてください。使えないじゃなくて使わない時がきっときます」

 

家を離れ、施設に入居するタイミングで解約するという人もいるかもしれません。今多くの施設では携帯電話の持ち込みが可能ですが、中には禁止しているところもあるので、そのタイミングで解約するというのも自然かもしれません。使わない携帯電話を契約しているのも無駄というもの。
他には、故障のタイミング。「『壊れちゃったね、新しいの買う?』と聞いてみて『別に…』とあまり執着がなければ解約してもいいと思います」

 

 

 

私もスマートフォンを使いはじめてそれなりに経ちました

シニア向けスマートフォンを孫に選んで買ってもらったので私でも使いやすく重宝しております

ただ、記事にもあるように私の判断力が落ちたりしてしまったら娘や孫に判断を任せたいと思っております