90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

「乳がんは遺伝することがある」これって本当?

血縁に乳がんの人がいる場合は注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ 今までのケースに当てはまる場合、どれくらいの頻度で検査をおこなえばよいのでしょうか?

 

島田先生: 基本的に通常のリスクの方には、年に1回の検査をおすすめしています。しかし、BRCA遺伝子に異常がある方は、25歳から開始し、半年~1年に1回の画像診断による検診を推奨します。検査方法には特に25~30歳の若年には検査による被ばくなどを避けるためMRI検査もおこなわれます。体の負担にならない方法を、年齢や乳房のコンディションにあった検診の計画を乳腺科の先生と相談しながら進めるとよいでしょう。

 

 

 

 

 ・ 予防のために、なにかできることはありますか?

 

島田先生: 喫煙は乳がんに限らず、がんになるリスクを上げるので推奨できません。アルコールも過度の飲み過ぎは、体に悪影響です。毎日飲んだり、過度な量を飲んだりすることは控えましょう。

肥満もホルモンバランスに影響を与えるため、閉経後は特に注意が必要です。また、週に1時間以上の運動習慣は、乳がん発症のリスクが下がることが分かってきました。肥満予防にもいいと思いますので気持ちよく続けられる運動を心掛けてみましょう。

 

 

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎の塗り薬は「やめ時」が肝心! かゆみが消えた時点ではまだ早い

アトピー性皮膚炎は皮膚の細胞が炎症を起こし、かゆみを引き起こす疾患です。汗をかきやすいところに出やすく、悪化すると首や顔など目立つところにも表れてきます。軽度から重度まで症状や程度もさまざまですが、重症化すると、社会生活や学校生活にも影響し、生活の質(QOL)を大きく左右します。

 

 

 遺伝や環境要因などさまざまな要因が考えられ、多くの因子が関わる、意外に複雑な病気です。皮膚のバリアー機能が低下したところにストレスやアレルゲンの侵入などにより、皮膚の炎症を起こすサイトカインが活性化されてかゆみが起こると考えられています。

 

 

 アトピー性皮膚炎に関しては、治療薬やその使用期間など、いろいろな誤解がまだまだ多く存在しています。長い間、アトピー性皮膚炎はステロイド系の飲み薬や塗り薬で症状を抑える治療法が主流でしたが、根本的な治療には至っていませんでした。しかし、病態の解明に伴いアトピー性皮膚炎の治療法は大きく変わり、効果的な治療薬が次々と開発され、治療は目覚ましい進歩を遂げています。現在も海外でアトピー治療薬の治験が90種類ほど行われています。

 

 

 2018年には、サイトカインという炎症物質を抑えるデュピクセントという注射薬が保険適用となっています。皮膚の内側で起こっている炎症を抑える効果があり、有効性も高く高額医療保険の適用もされています。

 

 

 20年12月にはオルミエントという飲み薬も保険適用となりました。これも炎症性サイトカインの活性化を抑える治療薬です。注射が嫌いな方はこちらの方がいいかもしれません。しかし感染症になりやすくなる副作用もありますので、主治医の先生と相談して選択しましょう。

 

 

 アトピー性皮膚炎の治療の基本は外用療法なので、中等度以上の方の治療は基本的には塗り薬と注射(デュピクセント)や飲み薬(オルミエント)で進めていきます。注射薬や飲み薬を使うことで比較的早めにかゆみの改善が見られます。

治療後4~6カ月経っても治療反応が見られない場合は、それ以降の治療方針の見直しが必要ですが、多くの場合は改善が見られます。

 

 

 ただ、治療で注意すべきは、外用薬のやめ時です。かゆみが治まっても、皮膚がザラザラしていたり、粉っぽさが残っていると、症状が再燃します。見た目は良くなったようでも、皮膚の中の炎症が治まるまでは薬を塗り続けなければなりません。そしてスキンケアは必ず行いましょう。

 

 

 

 アトピー性皮膚炎は治療の選択地が増えたため不治の病ではなくなりました。治療をあきらめていた方もぜひ皮膚科に行ってみてください。きっとご自身に合った治療が見つかるはずです。

頻尿はなぜ起こる? 原因と対策

頻尿の原因はさまざまにあり、加齢によって膀胱が膨らみにくくなることもその一因です。ですが、男性で顕著なのは、前立腺肥大症による頻尿ですね。肥大した前立腺が膀胱を刺激するので、すぐおしっこに行きたくなります。加えて、前立腺尿道を狭めることで、残尿感もあるはずです。

 

おしっこの量が極端に少ない、おしっこの時間が極端に長いなど、「実際に排尿している間の変化」に気をつけてください。かつての状態と比べて、変化の度合いが大きければ、病気を疑いましょう。ご相談いただければ、検尿コップをお渡しすることも可能です。1回の尿量が200ccを切ったら、“病的なサイン”。正常な量としては200~300ccといったところです。

 

 

夜間の頻尿は、尿の生産能力が低減し、昼間につくられるはずの尿を夜間へ持ち越してしまっているのかもしれません。原因は老化のほか、血の巡りが悪くなっている可能性も考えられます。よくあるのは、足にむくみのある方が横になると尿意を感じるパターンでむくみの水分が体へ戻ってくるから。心当たりのある方は、循環器系のクリニックへご相談ください。

 

 

頻尿のほとんどは老化によって生じますが、お薬で十分に対処できます。「しょうがない」、「年のせい」などと我慢せず、快適な排尿ライフを送ってください。早めにご相談いただいたほうが、より満足につながると信じています。おしっこの通りをよくするお薬や前立腺を小さくするお薬が開発されています。

 

 

頻尿全般にいえることですが、まずは、行動療法を試みます。水を飲む時間の調整や運動の活用などですね。それでも改善がみられなかったら、膀胱を軟らかくするお薬などを検討していきます。尿がためやすくなるので、頻尿や切迫感を自覚しにくくなるはずです。

 

 

頻尿の心当たりがあったら、自分の「排尿パターン」を調べてみましょう。受診すれば、その人なりの傾向と原因がわかるはずです。「原因と対策」が問われるのは、その後の話です。自己判断や思い込みは避け、実際に起きていることに対してアプローチしていきましょう。

 

 

 

難聴は認知症の最大の危険因子…軽度でも発症率が2倍高い

認知症の危険因子として近年、注目を集めているのが難聴です。

2020年、世界5大医学雑誌の一つである「ランセット」にこんな論文が掲載されました。それは、認知症の40%は予防可能な要因であるというもの。

 

 

 予防可能な要因としては難聴、喫煙、うつ、社会的孤立、運動不足、過剰アルコール摂取、肥満などがあり、この中で難聴は8%を占め、最大の危険因子だと指摘されました。高血圧は2%、糖尿病は1%ですから、いかに難聴の影響が大きいかが分かるかと思います。

 

 

 認知症対策として15年に「新オレンジプラン認知症施策推進総合戦略)」を策定し、難聴を加齢、高血圧、糖尿病とならぶ認知症の危険因子として挙げていますが、一般の人への認知度はまだまだのように感じます。難聴を自覚して補聴器を持っている人は14・4%。逆に言うと、聞こえづらさを自覚しながら、85・6%の人は難聴を放置しているのです。

 

 

 なぜ、難聴は認知症リスクを上げるのか? それは、聞き取れない会話を交わすうち、相手から誤解されたり疎外され、次第に社会的に孤立し、知らぬうちに認知機能が低下してしまうからです。

 

 

 私たちは言葉を聞いて、頭の中で理解します。この頭の中で聞いた言葉を理解する時に必ず、その言葉と共に伝わる感情も受け止めています。そして、それに伴い、複雑な高次の脳機能の働きを行うのです。

 

 

 難聴と認知症についての10年間の追跡調査によると、高度難聴の人は難聴がない人に比べて認知症の発症率が5倍高く、軽度難聴であっても2倍高いとの結果でした。

 

 

 難聴は別名「ほほ笑みの障害」と呼ばれています。聴覚は私たちの情操に影響を与えるとても重要な感覚器官なのです。聞こえが悪いと感じる、または周囲から指摘されるようなら、早い対策が必要なのです。

 

 

 

 

 

私もここ十年ほどで耳が弱っているのを実感し補聴器もそのころから使っております

付け外しが煩わしく感じることもございますが、頭の健康を維持するためにも怠ることは戒めなければなりません

腰の痛み...すぐできる腰痛を和らげる方法

40代以降の方は腰痛に悩まされている方も多く、 その理由は加齢だけでなく更年期にも原因が隠れている場合があります。

 

腰痛の原因は様々ありますが、エストロゲンの急激な低下により自律神経が乱れ、血行不良を招き、腰痛の一因になります。 それに加え、ストレスや運動不足も腰痛の原因になります。仕事や家庭のトラブルで心労を抱えている方は要注意です。そして、普段の生活で十分な運動を行っていないと筋力そのものも弱ってしまいます。

 

 

腰痛を和らげる方法

 

1.軽めのストレッチ

無理のない範囲で適度なストレッチ運動を行うと、腰痛の痛みを軽減できます。仰向けに寝て、片脚をくの字に曲げ、両手で膝を抱えます。その状態で脚を胸に引きつけ、5秒間ほどキープしましょう。
これを10回、左右両脚行います。

 

腰回りの筋肉のストレッチもご紹介します。
仰向けに寝た状態で、片脚を上げ、膝裏を両手で抑えながら、ゆっくり膝を伸ばします。


これも5秒間、左右10回ずつ行います。

あくまでも負担がかからない程度に軽めに行うことが肝心です。腰や脚に痛みを感じるようなら、すぐに中断しましょう。

 

 

 

2.からだに歪みを起こさない姿勢
長時間、同じ姿勢をとるのは腰にとってよくありません。とくに立ち仕事の場合はなかなか自己都合で休みをとりづらく、痛みが悪化する原因にもなります。

 

正しい姿勢を意識することが大事です。立っている場合はあごを引く、下腹を引っ込める、背筋や膝を伸ばし、脚を開く幅は肩幅よりもやや狭くすることを意識しましょう。きれいな姿勢をとるだけでも負担が軽減されます。座っている場合も同様です。あごを引き、背筋はきちんと伸ばしましょう。

 

重い物を持たないなど、普段から腰をいたわる生活を意識することもとても大事です。また、偏った姿勢もからだを歪ませる原因になります。ほおづえをつく、片脚に重心をかけるなど、悪い姿勢は腰にとってもよくありません。

 

 

 

入れ歯の肺炎リスク、夜間は外して粘膜休ませる

年齢とともに歯を失うリスクが上がるため、超高齢社会の我が国では取り外し式の入れ歯を装着されている方も多くなっています。 厚生労働省から発表された2016年(平28)の歯科疾患実態調査によると、後期高齢者の約3割が総入れ歯を使用しているという。

入れ歯に使用される素材はアクリル樹脂というプラスチックが主体になっていますが、吸水性があり、唾液や食物からの汚れを内部に吸い取ってしまう特徴があります。

 

 

プラスチックの占める面積が広ければ広いほどこうしたデメリットがあります。そのため水洗だけでは不十分で、入れ歯洗浄剤の力を借りる必要があるのですが、正しいケア方法が伝わっていないことも臨床の現場で感じるジレンマのひとつです。 入れ歯は外側だけでなく内側にも汚れが残ります。

 

 

「義歯ブラシ」という入れ歯専用のブラシを使って、歯みがきと同様に機械的な清掃を行ってください。化学的な清掃である入れ歯洗浄剤に浸すのはその後です。表層の汚れがしっかり落とせていないと、洗浄剤の効果が発揮できません。 また、入れ歯を外した際には口の中をしっかりゆすぐことも大切です。粘膜に汚れが残ると「義歯性口内炎」という炎症の原因になりますから、夜間は外すのが基本です。

 

 

14年に日本大学の飯沼教授らが発表した論文で「義歯(入れ歯)を装着したまま就寝する人は肺炎を発症する可能性が2・3倍になる」という報告が上がり、非常にセンセーショナルでした。

 

 

今だからこそ、肺炎予防にも十分な気を配りたいものです。入れ歯が装着されている粘膜は、圧迫され血行が悪くなっています。毛細血管が栄養を運べず萎縮してしまうため、1日1度は外して粘膜を休ませることも必要です。

 

 

 

 

私も長く入れ歯を使っておりますが、歯医者様からも付けっぱなしは出来るだけ控えるよう言われておりましたが、まさか病気の原因にもなりえるとは思ってもいませんでした

新型コロナワクチンで抗体がつきやすい人、つきにくい人

新型コロナワクチンの64歳以下への接種がいよいよ始まった。気になるのは、どんな人に抗体がつきやすいのか、つきにくいのか、と副反応だ。そこで、これまでの日本人のワクチン接種から明らかになった、それぞれの特徴を整理してみた。

 

 

・20代女性は60代男性の2倍の抗体を獲得

 千葉大学病院が職員1774人に対して、ワクチン接種前と2回接種後での抗体量を調べたところ、99・9%とほぼ全員がウイルスと闘うに十分な量まで増やしていたことがわかった。

 ただし、抗体は年齢や生活習慣でつきやすさが異なることが明らかになった。抗体がつきやすいのは「女性、若い、新型コロナ感染者、抗アレルギー薬の内服あり」で、つきにくいのは「年配、男性、お酒好き、免疫抑制剤・副腎皮質ステロイド内服あり」だった。

 

 実際、千葉大の調査では20代女性と60代男性とでは抗体量が2倍近く違っており、新型コロナ感染歴のある人の方が接種後の抗体量が多いことがわかった。

 また、毎日飲酒する人は、まったく飲まない人に比べて20%も抗体量が少なかった。

 

 

 

・2回目接種から30日後には中和活性が40%減

 ただし、それが長続きするのかは不明だ。国立国際医療研究センターがメディア向け勉強会で明らかにしたファイザー製ワクチンの接種後の中和活性の変動や抗体価の動きによると、2回目の接種から7日後の中和活性は1回目のそれよりもほぼ8倍上昇したものの、2回目接種から30日経つと多くは中和活性は低下し、平均で40%減少していたという。医療従事者223人を対象にした研究結果だ。

 

 むろん、これは途中経過でハッキリしたことは言えないが、ワクチンを2回接種しても、その後も打つ必要があるかもしれない。