90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

頻尿はなぜ起こる? 原因と対策

頻尿の原因はさまざまにあり、加齢によって膀胱が膨らみにくくなることもその一因です。ですが、男性で顕著なのは、前立腺肥大症による頻尿ですね。肥大した前立腺が膀胱を刺激するので、すぐおしっこに行きたくなります。加えて、前立腺尿道を狭めることで、残尿感もあるはずです。

 

おしっこの量が極端に少ない、おしっこの時間が極端に長いなど、「実際に排尿している間の変化」に気をつけてください。かつての状態と比べて、変化の度合いが大きければ、病気を疑いましょう。ご相談いただければ、検尿コップをお渡しすることも可能です。1回の尿量が200ccを切ったら、“病的なサイン”。正常な量としては200~300ccといったところです。

 

 

夜間の頻尿は、尿の生産能力が低減し、昼間につくられるはずの尿を夜間へ持ち越してしまっているのかもしれません。原因は老化のほか、血の巡りが悪くなっている可能性も考えられます。よくあるのは、足にむくみのある方が横になると尿意を感じるパターンでむくみの水分が体へ戻ってくるから。心当たりのある方は、循環器系のクリニックへご相談ください。

 

 

頻尿のほとんどは老化によって生じますが、お薬で十分に対処できます。「しょうがない」、「年のせい」などと我慢せず、快適な排尿ライフを送ってください。早めにご相談いただいたほうが、より満足につながると信じています。おしっこの通りをよくするお薬や前立腺を小さくするお薬が開発されています。

 

 

頻尿全般にいえることですが、まずは、行動療法を試みます。水を飲む時間の調整や運動の活用などですね。それでも改善がみられなかったら、膀胱を軟らかくするお薬などを検討していきます。尿がためやすくなるので、頻尿や切迫感を自覚しにくくなるはずです。

 

 

頻尿の心当たりがあったら、自分の「排尿パターン」を調べてみましょう。受診すれば、その人なりの傾向と原因がわかるはずです。「原因と対策」が問われるのは、その後の話です。自己判断や思い込みは避け、実際に起きていることに対してアプローチしていきましょう。