90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

日頃から「血栓」をつくらないために

労働省の統計によると、心臓病による死亡数は1月が最も多く、次いで2月、12月、3月と冬季に集中、夏季のおよそ1・5倍に上る。寒さで自律神経が刺激され、朝の外出時には交感神経の活動が強まる。すると体熱を外に放散しないように血管が収縮するとともに、血圧も上昇する。月曜日の午前中に脳梗塞心筋梗塞が多いのは、日曜日の休養後の仕事始めによるストレスが原因だと考えられる。

 

 しかも、冬は交感神経の活性化だけでなく、食生活の乱れやアルコールの取り過ぎもあり、血管が収縮したり血栓ができやすくなる。さらに、寒冷期の血圧の上昇、特に暖かい室内から寒い部屋や屋外に移動する際の血圧の急激な変動で心臓や血管の負担が増え、心筋梗塞脳卒中が起こりやすくなる。

 

 

 だからこそ、高血圧症などによる心血管病を有する人は、血栓ができやすい新型コロナウイルス感染症にはとりわけ注意が必要だ。とはいえ、感染を完璧に防ぐのは難しい。普段から血栓ができにくい体にするにはどうすればいいのか? 「デスクワークの多い人は1時間に1度は立ち上がって数分でも歩き回るか、足のブラブラ運動をすることです。さらに2時間に1度は席を離れて軽く体を動かしましょう。全身の筋肉が動かないと血流が滞り、代謝も行われないために血栓ができやすいからです」

 

 心臓に血液を戻す静脈には、皮膚に近いところにある「表在静脈」と、深いところにある「深部静脈」がある。下肢の深部静脈で血液が固まり(凝固)血栓ができることを「深部静脈血栓症」(DVT)といい、その血栓が心臓に飛んでいって肺動脈に詰まる病気を「肺血栓塞栓症」(PE=エコノミークラス症候群)という。座り続ける人はDVTやPEが多く、新型コロナウイルス感染症でもPEになる人が少なくない。

 

 

 食事も大切だ。血栓リスクを抑える効果が期待できる食材もある。 「納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓を溶かす作用があります。クエン酸には、血液中の血小板が過度に集まるのを抑制する働きがあります。レモンやグレープフルーツなどのかんきつ類や梅干しなどに多く含まれているので、意識して取るといいかもしれません。

 

 

ナッツ類やアボカド、カボチャなどに多く含まれるビタミンEは、ビタミンC同様で活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を抑えてくれます。活性酸素によって血管内の脂質が酸化されると、過酸化脂質が発生します。それが血管を硬くし、詰まらせる原因のひとつとなっています」

 

 

 ポリフェノールにも抗酸化作用があるといわれ、それを摂取できる食品はブルーベリー、大豆、ゴマ、ソバなど。緑茶やココアなどといった飲み物にも含まれているという。

ミカンには糖尿病や高脂血症に効果的な栄養素がぎっしり

冬といえば、コタツにミカン。ミカンを目にする機会も増えてきたのではないでしょうか? 大きさにもよりますが、ミカンM玉1個当たり可食部のカロリーはおよそ34キロカロリーと大変低エネルギー。水分が多いのも特徴です。

 

 

 そんなミカンに含まれる栄養素でイメージしやすいのがビタミンCです。サイズにもよりますが、M玉のミカンを2個食べれば1日に必要とされる量の50ミリグラムが摂取できると報告され、「ビタミンCの宝庫」なんて呼び名もあるほどです。また、酸味のもとでありエネルギーをつくってくれる時に役立つクエン酸はミカン1個に1日の必要量が含まれています。

 

 

 最近、注目されているのが、温州ミカンに多く含まれ、オレンジの約10倍といわれているβクリプトキサンチンです。2型糖尿病などの生活習慣病、また骨粗しょう症高脂血症などに対する効果が研究で明らかになっています。M玉ミカンを3個程度食べることで、研究をした際に効果のあった3ミリグラムに届くとされています。

 

「じょうのう」と呼ばれる果肉が包まれている薄い袋は食物繊維の一種であるペクチンが豊富で腸の働きを活性化してくれますし、白いスジは冷え性改善やストレス緩和、中性脂肪低下などの機能性がうたわれています。

 

 

 時間栄養学ではペクチンやヘスペリジンは、夜に食べて体の機能を整え、ビタミンCやクエン酸は朝に食べることでシャキッと目覚めることができる栄養素とされています。ご自身の目的に合わせてとる時間を変えてみるのがいいですね。

 

 

 ミカンを食べ過ぎるとビタミンCの作用によりお腹が緩くなったり、手や足が黄色くなってしまう柑皮(かんぴ)症という症状が出ます。

 

 

 カロテンなどのミカンの色素が皮膚に沈着して起こるもので、過剰摂取をやめたら治るもの。1日何個までという厳密な制限はないですが、大体2~3個を目安に召し上がってみるのがいいでしょう。

歯科医が指南 唾液分泌を促進させる水分補給法

健康な人の口内には、1日に1~1・5リットル程度の唾液が「唾液腺」から分泌されている。唾液の成分は「水」「電解質」「粘液」「多くの酵素」からなり、人体の最初の関門である口の中で、さまざまな重要な役割を果たしている。

 

 たとえば、会話や飲み込みのための潤滑油、味覚を感じるための溶媒、清潔を保つ自浄作用、病原菌に対する抗菌作用、口内のpH環境を中性に保つ緩衝作用、でんぷんを分解する消化作用、有害物質を希釈・解毒して吐き出す作用などだ。

 

 

 唾液には「ネバネバ唾液」と「サラサラ唾液」がある。唾液の分泌は、自分の意思とは関係なく自律神経によって自動的に調節され、この2種類の唾液のバランスにより、健全な口内環境が維持されている。非常にリラックスしているときは副交感神経が優位に働き、サラサラ唾液が分泌され、会話や食事がスムーズに楽しめる。

 

 

唾液分泌を促進させる主なポイントは

 

①水分補給量は最低限1日1・2リットル

 

②1回量は200㏄程度

 

③飲むタイミング

時間を決めて定期的に水分補給をするタイミングは次の通りだ。

 

●朝起きて歯磨きの後

●午前10時ごろ(朝食と昼食の間)

●午後3時ごろ(昼食と夕食の間)

●午後9時ごろ(夕食と就寝時の間)

 

 飲む量は200㏄(コップ1杯)が目安だ。

 

 適切に水分補給を行うと唾液の分泌が増えるだけでなく、「自律神経が調節される」「腸管活動が活発化する」「むくみが解消される」などの効果も期待できるという。

 

 

 

孫に白湯が良いと勧められ朝晩飲むようにしております

これから乾燥がいっそう厳しくなる時期ですので、飲む機会を多くするのもよいかもしれません

 

 

認知症につながる知覚異変 目・鼻・耳・口のサイン

そう簡単には治せないと思われているのが認知症。しかし、初期の段階で発見し、いち早く治療すれば、認知機能の回復も望めるのだという。そして、認知症の兆候は、目・鼻・耳・口の異変から感じ取れる。一体どういったサインがあるのか。

 

 

まずは「嗅覚」。「アルツハイマー認知症と嗅覚には密接な関係があります。多くの場合、嗅神経から衰えが始まります」

 浦上氏によると、嗅神経の障害は認知症を発症する数年前から始まるという。嗅覚の変化に早めに気付ければ、認知症の早期発見につながる。

「ところが嗅覚の変化は、本人にはあまり自覚がない。秋になっても金木犀の香りに無頓着、食べ物の腐敗臭に気付かない、といった異変を家族が見つけることが大切です」

 

 

視覚にも重要な手がかりがある。『認知症の取扱説明書』の著書がある眼科医・平松類氏が解説する。

「視力が低下すると、目から取り入れる情報が少なくなって脳への刺激が減り、社会的な孤立が深まるなどして認知症を悪化させることがあります」

 高齢者が注意したいのは、「老眼」「白内障」「緑内障」の3つだ。

「老眼については、まずは眼鏡の調整が基本です。少なくとも3年に一度は買い換えたい」

 

 

聴力と認知症の関係も解明が進んでいる。国立長寿医療研究センターの佐治直樹医師が解説する。

「耳が聞こえにくくなると周囲との会話などが減り、引きこもりがちになります。それによって認知症が悪化するケースがあります」

 聴覚は40代くらいから徐々に衰えはじめ、70代を迎えると約半数が難聴になるといわれる。

「高音が聞こえなくなったり、相手の会話が頭に入ってこなくなったら注意です。そうした場合は、早めに補聴器を使うことを検討したい。難聴の高齢者を追跡調査した結果、補聴器を使った人のほうが認知機能が低下しにくいと結論づけている研究報告もあります」

 

 

 

 

 

 

知覚は最も身近なセンサーだ。サインを読み取り、早めのケアが認知症の予防につながる。

 

 

 

 

「ドライアイ」は冬に加速!見直すべき4つの原因

PCやスマホを見る時間が増え、そしてこれからの季節は乾燥も厳しくなり、目の乾きと痛みを訴える人が増えています。

 

「ドライアイは生活の質を損なう病気です。昔は乾くという症状だけと捉えられていましたが、いまでは、ゴロゴロする、目を開けるのがつらい、疲れる、見づらい、目が痛い、充血するなど視機能の異常を起こすことが明らかになりました」と高村悦子先生。

 

目が健康な涙で覆われているときは、表面がツルツルして、くっきりと画像を映し出せます。しかし、「涙液層」が不安定になると涙の表面が凸凹になり、画像が乱れ、疲れにもつながります。

 

1.エアコンの風向き、湿度。生活環境を見直す

 

 

2.PCの作業環境を見直す

 

3.正しい老眼鏡を見直す

 

4.眼科検診で涙液の状態を見直す

覚えておきたい 5つの「くも膜下出血」の予兆

死亡リスクのほかに後遺症の危険性も高いくも膜下出血。脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)が破裂するまで基本的に無症状だが、わずかな予兆も。

 

 

くも膜下出血の5つの予兆


□経験したことのない激しい頭痛

□頭が持っていかれるような感じ


□何かが頭の中ではじけた感じ


□頭が一方向に引っ張られる感じ


□急にまぶたが落ちたり、動きが悪くなったりする

 

 

軽症の場合、『何かが頭の中ではじけた感じ』や、『頭が一方向に引っ張られる感じ』などがして、そんなに頭痛はしなかったと話す方もいます。おそらく、出血した瞬間の頭蓋内圧の上昇や、化学的刺激が原因ではないかと考えられます

 

 

なお、破裂前の脳動脈瘤は基本的に無症状だ。

ただ、まれに脳動脈瘤が神経を圧迫し、何らかの症状を引き起こすことがある。特に、まぶたの動きが悪くなる、「動眼神経麻痺(まひ)」が急に起きたときは要注意だ。その際、多くは物が二重に見える複視を伴うため、異常に気づきやすいという。動眼神経麻痺のうち、10~20%は破裂寸前の脳動脈瘤が原因

 

 

「まひが突然出るというのは、脳動脈瘤が急に大きくなったことを意味します。放置すると破裂の危険が極めて高いため、迅速な治療を要します」

 

 

くも膜下出血は、軽症でも重篤な後遺症が起こり得る。予兆があれば一刻も早い受診が必要だ。

 

 

 

 

 

長く付き合いのございました友人もこれが原因で晩年寝たきりになり、そのまま帰らぬこととなりました

孫に聞けばこんな覚書でも見てくださる方はいらっしゃるということで、少しでもこういった知識が広まり、病の重篤になるのを防いでくれればと思います

 

マッサージに行っても、すぐ肩こりがぶり返すのはなぜ?

肩こりはつらいですよね。肩こりがひどくなってマッサージに駆け込む人は多いですが、「マッサージに行っても、すぐにまたぶり返してしまう」という話もよく聞きます。

 

 マッサージだけに頼って肩こりを解消しようとしても、根本的な解決にはなりません。相談者の方のように運動を取り入れるのはよいことですが、それでも肩こりが治らない場合も少なくないですよね。

 

 それはなぜでしょうか? 肩こりというのは、実は一つの原因で起きるわけではないからです。

 

 肩こりの原因は、筋力不足、血行不良、ストレス、と大きく3つに分けられます。  筋力不足でなぜ肩こりが起きるのかというと、人間は、1本で約2~3㎏ある腕や、約5~6kgある頭を、さまざまな筋肉で支えています。ある筋肉の力が衰えると、その分、ほかの筋肉に負担がかかるようになります。すると、負担が余計にかかっている筋肉が疲れやすくなり、それがコリにつながるのです。

 

 

 また、筋肉は使わないと力が弱くなっていきます。例えば、「バッグが重いのは嫌だ」と、荷物を軽くすれば、それに伴って、バッグを持つための筋力はどんどん低下していきます。たまに、彼氏にバッグを持ってもらっている女性を街中で見かけますが、フィジカルトレーナーとしては「自分で持たないと筋力が衰えますよ!」と言いたい気持ちになります(笑)。

 

 本人は楽をしているつもりかもしれませんが、楽をすればするほど、筋力も落ちていきます。筋力不足で肩こりが起きている人が、なるべく重い荷物を持たないようにすると、筋力不足が解消されることもなく、肩こりはひどくなる一方なのです。

 

 

 一般に、女性のほうが筋力不足に陥りやすいので、慢性的な肩こりで悩んでいる女性は、肩の周辺の筋肉を筋トレで鍛えたほうがいいかもしれません