90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

90歳を超えても白内障の手術は受けられますか?

濁った目の水晶体に代わって、人工レンズを埋入する白内障手術。物理的な処置が伴う以上、オペのリスクを含みます。また、一般的な外科手術は、高齢者ほどリスクが高いとされています。はたして、白内障手術の年齢制限はあるのでしょうか。

 

 

結論から言うと、年齢制限はありません。ちなみに白内障は老化の一種で、誰でも少なからず発症します。一般に、50代で約40%、60代で約70%、70代で90%、80代以上ではほぼ全員が白内障になるといわれています。

 

 

一部に慎重論があるのは おそらく、余命と手術リスクを天秤にかけての意見だと思われます。仮に手術を受けた場合、若い方ほどその効果が長く得られます。

他方、90を超えた方がどれだけ手術の恩恵を得られるかというと、「限られている」のは事実です。

 

 

・90歳を超えての白内障手術について

「見え」に不自由さを感じていて、それが白内障によるものなら、“年齢を問わず”手術したほうがいいと考えます。白内障がどの程度進行しているのかについては、いつでも遠慮なくご相談ください。日々、少しずつ進行する病気なので、「見えにくさ」に慣れてしまっているかもしれません。

 

 

白内障治療の最新事情

最近だと、認知機能との関連が問われるようになってきました。手術によりクリアな視界を得たほうが、認知機能につながるという考え方です。また、白内障による濁りが、スマホなどからの光を、「より悪影響のあるものへ変質させる」という報告もあります。白内障の手術により、睡眠障害の改善に寄与した症例があるくらいです。

 

 

 

加齢とともに、白内障や老眼など、見えの不具合を感じる場面は多くなるでしょう。重篤な病気が隠れていることもありますので、白内障の手術に限らず、目の状態を調べてみてはいかがでしょうか。