認知症の予備軍とされている「軽度認知障害(MCI)」は、放置すれば高確率で認知症に移行することが分かっています。しかし、早い段階で診断を受け、対策を講じれば認知症の発症を防いだり、進行を遅らせたりすることが可能です。MCIが疑われるサイン、認知症への移行を防ぐ研究について見ていきましょう。
それでは、MCIはどのようなことがきっかけで疑われるのでしょうか。一般的には次のような事柄が、MCIの兆候とされています。
●本人や家族からもの忘れなどの訴えがある
●目立つような日常生活活動上の問題がない
●年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
●正常とはいえないが、認知症ではない
問診にて次の項目に該当し、かつ認知症やそのほかの疾病による記憶障害ではないとされる場合は、MCIの疑いが強いと判断しています
□もの忘れはあっても一人暮らしをするにあたり手助けはほぼ不要
□買い物に行けば、必要なものを必要なだけ買える
□薬を自分で管理して、服用する能力が保たれている
例えば、日常会話のなかで何度も同じ話をしたり、ものの名前が出てこず「あれ」「これ」で話をしたり、といったことが本人も家族も困惑するほど繰り返されるような場合は、もしかしたらMCIのサインかもしれません。
日常動作なら、家電の操作にまごついたり、店でお金を払うとき小銭を使わなくなったりといったことが続くとMCIの兆候といえそうです。水を出しっぱなし、電気をつけっぱなしということも、MCIにはよく見られるとされています。
意欲面では外出が減ったり、趣味が楽しめなくなったり、服装が無頓着になるということも挙げられますが、こうしたことはうつ病やうつ状態などのほかの疾患でも起こり得るので、これだけで決めつけることはできません。
私も水を出しっぱなしにしていることに気づかず孫に注意されたりしたことがございましたので気をつけねばなりません
ですがまだまだ新しいことを覚えたりすることもできるので、呆けて周囲に迷惑をかけぬよう精進してゆきたいです