90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

それって、認知症?それとも健忘? 「ものわすれ」の5段階

手のひらと指で表す「ものわすれ」の5段階

 

 

 

次のレベルは人さし指です。「軽度認知障害(MCI)」といって、ものわすれはあるけれど、その人が一人暮らしをするとしたら可能なレベルです。この軽度認知障害はまだ認知症ではなく、その前段階です。

 

中指から小指にかけては認知症を表し、初期、中等度そして重度の認知症と考えられます。「私は認知症になったんじゃないか」と心配して来院する人は、圧倒的に健忘とMCIの人です。

「別の部屋に来たら、何しに来たかわからない」という場合もそうです。そのうっかりとした間違いに「ドキッ」として、その不安が広がってしまうと、不安はどんどん深みに入ってしまいますが、認知症ではないことが多いです。

 

また、いくつものことを同時にしようとした場合、若いころは同時にできていたにもかかわらず、ある年代からはその両立ができなくなっていきます。そのことを「認知症!」と拡大解釈しなくても大丈夫です。それは認知症になっているサインとは限りません。

 

 

以下は「ものわすれ」を自覚して来院した後に認知症になった843人の「訴え」の中から多い順に5つを取り上げたものです。

当事者が変化に気づいた場合(重複あり)

 

物をどこに置いたかわからなくなる   473

何事も面倒くさくなった        261

待ち合わせや約束を違えることが増えた 209

味やにおいがわかりにくい       196

昨日の晩ご飯の献立が思い出せなかった 102

 

必ずしもすべての人に当てはまるデータではないかもしれませんが、「物をどこに置いたかわからなくなる」の次に多かったのは「何事も面倒くさくなった」という変化です。みなさんの中で「ものわすれ」だけを気にしているなら、ここに掲げたように「やる気の減退」、「五感の鈍さ」などの症状が出ていないかも注意しましょう。

 

 

そうした症状に気づいたときには、あなたを普段から診察し、理解してくれている「かかりつけ医」の先生にまず、相談してみましょう。その先生から地域で認知症を支える「認知症サポート医」の先生につないでくれるかもしれません。そして精密検査が必要であれば専門医療機関の検査につながる手続きをするのが良いと思います。

 

 

 

 

私も90歳という節目の大台が近づき、いつか主人の様に認知症を患い家族に迷惑をかけてしまうのではないかという不安がございます

ものわすれもたびたびあり、これ以上悪くならないようにと摂生とパソコンや携帯電話による訓練を心掛けておりますが、やはり最後はお医者様に相談することが肝要なのでしょう