90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

銀行口座にも手数料がかかる時代到来 使わない口座の整理

先月、みずほ銀行が来年から新規に口座を開設し、新しく通帳を発行する際に手数料を徴収することを発表。銀行口座に手数料がかかる時代が到来しています。この機会に使わない銀行口座は、整理しましょう。

 

現在、銀行口座を開設しても手数料はゼロ。その後も基本的に手数料がかかることはありません。もちろん、通帳も無料で発行してもらえます。ただし、今後はお金がかかるようになるかもしれません。

実際、大手都市銀行みずほ銀行は、2021年1月18日から新規で口座を開設し、紙の通帳の発行を希望する場合には、手数料を徴収することを発表しました。対象は70歳未満で通帳1冊につき1,100円(税込)を徴収するとのこと。また、新規の口座開設時だけでなく、その後も通帳を繰り越して、追加の発行を希望する場合には、同額の手数料が徴収されるようです。

 

手数料徴収が導入されると同時に、紙の通帳の代わりに、デジタルの通帳を提供。パソコンやスマートフォンで最大10年分の明細が確認できるようになります。 このような動きの背景には、デジタル化の促進と大幅な経費削減があるようです。というのも、紙の通帳1冊発行するのに年間200円の印紙税がかかります。みずほ銀行には、約2,400万口座あり、紙の通帳の発行には年間約50億円もかかる計算になります。 他の大手銀行の三菱UFJ銀行もデジタル通帳の利用が基本となっています。ですからこの動きは、他の銀行にも広がる可能性があります。

 

また、三菱UFJ銀行は、昨年末に口座維持手数料を導入することを発表。確定ではありませんが、今年の秋以降に新規に口座を開設し、2年間取引がない口座について、年間1,200円程度の口座維持手数料を徴収する方針のようです。ちなみに、現在、保有している口座は対象外となるようです。

大手都市銀行に先駆けて、利用が一定期間ない口座からの徴収は、すでにりそな銀行ローソン銀行など、一部の銀行が導入しています。 りそな銀行では、2004年以降に新規に口座開設した口座を対象に、2年以上取引がない場合には、「未利用口座管理手数料」として、年間1,320円(税込)が差し引かれます。

 

ローソン銀行は、2018年10月に開業した銀行ですが、りそな銀行同様、2年以上取引がない場合には「未使用口座管理手数料」として、年間1,320円(税込)が差し引かれます。どちらの銀行も所定の条件を満たせば無料です。 どちらの銀行も2年近く取引がなく、今後手数料がかかる可能性がある人には、メールやハガキなどで通知されます。放置した場合には、残高が少なくなっていき、手数料が引き落とせなくなると、口座は自動的に解約となります。

 

現在、銀行に口座を保有していても手数料がかかることはありませんが、今後は、新規に銀行口座を開設して利用せずに放置していたり、通帳を作成したりすると、手数料がかかるようになります。また、今は新規に口座を開設する場合に手数料を徴収するという方向ですが、今後は既存口座にも手数料がかかる可能性もないとはいえません。この機会に既に保有している口座を整理したり、メインでお付き合いをする銀行を決めたりしておきましょう。