90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

缶詰は賞味期限が切れても食べられる?

缶詰の長期保存が可能な理由
非常食や保存食として長期間保存されることの多い缶詰

「缶詰が長期保存できる」=「缶詰は長期間腐らない」ということです。腐らない理由は製造工程の中にあります。缶詰は製造する際に食品を密封してから加熱殺菌をします。これが缶詰が長期間腐らない理由です。「防腐剤を使っているのでは?」と誤解されることも多いのですが、防腐剤は使っていないのです。

 

缶詰を密封した後に加熱殺菌すると、缶の中は無菌状態になります。食材を腐らせる微生物や細菌を死滅させることができるので、長期間の保存が可能となるのです。

 

賞味期限が多少切れていても食べられるとされていますが、それは保存方法にもよります。賞味期限は未開封状態での期限なので、まずは未開封であることが前提です。また保存場所も重要で、缶詰の保存場所は直射日光が当たらなくて湿気の少ない場所(冷暗所)が適しています。それとは対照的な高温多湿な場所で長期間保存していると、賞味期限以内であってもおいしく食べることができない可能性が出てくるのでご注意ください。

 

上記のように缶詰は未開封の状態で適切な場所に置いていたら、賞味期限が過ぎても味の変化はほぼないと言われています。その理由は、賞味期限を決める際の検査の中にありました。加工食品が作られるときにはいくつか検査があるのですが、今回大きく関わってくるのは「食品を長期間保存して味の変化があった時点を見つける検査」です。

 


味が変わった時点を賞味期限と考えがちですが、実は賞味期限は味が変わった時点よりも前倒しで設定されています。「缶詰だからなんとなく賞味期限が切れてても大丈夫」ではなく、きちんと検査をした上で、賞味期限が切れてもおいしく食べられると証明されているのですね。