グループがウイルス検出に成功したのは、県内1か所と石川県3か所の合わせて4つの下水処理場から、4月24日以前に採取した下水です。
当時、県内はウイルスの感染拡大がピークに近い時期で、その時期に採取した下水を濃縮してPCR検査にかけた結果、27のサンプルのうち7つから陽性の反応が得られたということです。
端講師は3月から処理が行われる前の下水を週に1回程のペースで採取し、便に含まれる新型コロナウイルスを検出する研究を行っています。こうした研究は日本水環境学会の特別チームが全国25の自治体でも行っていますが、この方式で検出に成功したのは全国でも初めてです。
富山県立大学 端昭彦講師「確実に県内でも検出できることが分かった。医療機関から感染者報告数が増加する7~10日前にも検出。まずまずの進捗。ピークで検出だったが第2波も検出したい」
端講師は現在、ウイルス検出された処理場とは別施設である浜黒崎浄化センターでサンプルの採取を続けていて、今月中にデータをまとめたいとしています。