国内消費の約8割を国産が占めるバターが品薄になっている。
「大手スーパーでも店頭に並ぶのは数日に一度。この問題を取り上げてほしい」との依頼が特命取材班に届いた。依頼主は「全国の休校に伴って原料の牛乳は余っているという報道もあったのになぜ?」といぶかる。
5月中旬、福岡市内のスーパーの家庭用バターの棚はほとんど空っぽだった。「入荷は数日に一度」との張り紙がある。
業界団体、Jミルク(東京)の調査では、4月下旬の家庭バター需要量は平年比60%増だった。緊急事態宣言が全国に出されて外出自粛や学校休校が続き、家庭でのお菓子やパン作りで需要が増えたとみられるという。テレビ番組で「バターが免疫力を上げる可能性がある」と放映したこともあり売れ行きに拍車が掛かった。
国内の乳業メーカーも2割程度の増産に動いてはいるが、家庭用バターはアルミ紙で包んだ上に箱詰めする必要があり、業務用に比べて製造の手間がかかる。生産設備なども今回のような需要の急増に対応できる余力はないという。 在庫も一定程度あるが、多くはカフェやパン製造で使われる業務用。「需要が急激に増えることはこれまでなかったので、家庭用は潤沢でない」
買い物は週に2日行っていますが、バターは確かに品薄ですね。なくてはならないものではありませんがずっと代用品ばかりでは味気ない気もします