大正期に流行したスペイン風邪で揺れる京都での日々を、12歳の少女が記した日記が見つかった
多数の死者が出た1918年11月前後に周囲で病人や死者がいることを記し、父が不在の夜に「今晩から少しこはくなる」と、不安な胸の内を刻んでいる
コロナ渦との類似が指摘される100年前のパンデミック(世界的大流行)の実像を知る上で貴重な史料と、専門家は評価する。
日記は徳正寺(下京区)で生まれた野田正子さん(1906~98年)が、京都市立高等女学校(現・堀川高)に入学した18年の5月から22年9月まで記している
徳正寺住職の扉野良人さん(48)が2017年に境内の納骨堂で、大伯母に当たる野田さんの日記6冊を見つけた
今年に入ってのコロナ渦で扉野さんが日記を再読し、関連記述を見つけた。
母からそのような話を聞かされたのを思い出します
まさか私もこの惨禍に直面するとは夢にも思いませんでした