90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

「口臭」が気になる!どうすれば口臭はなくなるの?

マスク内で感じられる自分の息のニオイ。これからマスクを外した生活になったとき、口臭が心配...。どうすれば口臭はなくなるの?美容ジャーナリスト小田ユイコが口内環境に詳しく、口臭の治療にも積極的に取り組む木津康博先生にお話をうかがいました。

 

 

口臭には「真性」と「仮性」が。「仮性」の場合、本人が気にしすぎているケースも

小田:マスクをしていると、自分の呼気から感じられる口臭が気になって、人前でマスクをはずすのがはばかられることがあります。

木津先生:口臭には、本当に発している「真性」と、実際には発していない「仮性」があって、「真性」には生理的な口臭と、病的な口臭があるんですよ。小田さんは、マスクをはずしたときに、口臭をだれかから指摘されたことはありますか?

小田:いえ、ありません。でも、ずいぶん以前に夫から指摘されたことがあって、口臭が気になるとそのときの記憶がよみがえってきます。だれかに迷惑をかけるのではないかと。

木津先生:そういう方は多いんですよ。今は臭っていないのに、気にしすぎな方が。

小田:実際に臭いがないケースも?

木津先生:口臭を発することは、生きていればだれでもあります。女性の場合、ホルモンバランスの変化でも口臭は変わります。もちろん食事の直後や、食べたものがまだ胃にあるとき、ニオイがでてくることも。これらは時間の経過とともにおさまりますが、その後も口臭を発していると気にしてしまうのは、「仮性」の口臭です。

 

 

「真性」口臭は、ドライマウスが原因だった

一方、「真性」の生理的な口臭は、口内が乾くドライマウスで起こります。たとえば、朝起きたときに感じる口臭。寝ている間は唾液の分泌量が減りますので、口内が乾燥して細菌が繁殖しやすく、それが臭いのもとに。「真性」の生理的な口臭は、食事を取って咀嚼したり、歯磨きやマウスウォッシュで消えます。

小田:マスクをしているとき気になるのは、「真性」の生理的な口臭?

木津先生:その可能性はあります。マスクをしていると息苦しくて口呼吸をしている方が多い。そうすると口内が乾燥するドライマウス状態になり、口臭のもとである細菌が増えてしまいます。ただ、「仮性」の口臭でもマスクをしていると増幅して感じられるので、気になりやすくなります。

 

 

「病的」口臭の主な原因は、歯周病

小田:「病的」口臭とは、病気が原因で常に臭いを発している口臭ですよね。なぜ起こるのでしょうか。

木津先生:多くの場合は、歯周病が起こっていて、歯周病菌が揮発性の臭い物質を出すことによって起こっています。歯周病菌は空気を嫌う菌なので、歯周ポケットの中にいます。

小田:歯周病を治さないと、口臭は消えない?

木津先生:歯磨きやマウスウォッシュなどで一時的に歯周病菌が減っても、歯周ポケットが深ければそこに歯周病菌は潜んでいますので、すぐに増えて臭いを発します。歯肉を引き締め歯周ポケットを浅くすることが大事です。

小田:丁寧に歯磨きしているつもりでも、歯石がたまれば歯周病をおこしやすくなるんですよね?

 

木津先生:その通り。歯石は自分では取れないですから、歯科クリニックで除去してもらう必要があります。50代の方なら、かかりつけの歯科クリニックで3~6か月に1回は歯石除去をしてもらいましょう。

 

 

 

コロナが流行して以降デイサービスなどで出かけるときにマスクをしておりますが、自分の口のにおいが気になることがございました

原因は様々なようですが、身だしなみとして気を付けてゆきたいものです