スギ花粉飛散のピークは東京では3月上旬から下旬と言われている。花粉症の症状にすでに見舞われている人は、そのつらさ(あるいは、今以上のつらさ)が、まだしばらく続くと覚悟した方がいいかもしれない。
そして腰痛持ちは、くしゃみによるぎっくり腰にも注意すべき。青山一丁目カイロプラクティック院の山口博院長は、「花粉症シーズンに腰痛を悪化させたり、ぎっくり腰を起こしたりする人が多い。くしゃみをすると腰が大きく振動して、その瞬間にギクッとなるのです」と話す。
くしゃみをすると腹直筋の強力な収縮が引き起こされ、体幹が急激に前傾する。
くしゃみ時の腰への負担を調べた研究では、立ったまま何の制約もなく、くしゃみをした場合、20キロの荷物を持つのと同等の椎間板圧縮力(椎間板に垂直にかかる力=腰への負担)になる、との結果が出ている。
ぎっくり腰を起こさないためには、くしゃみ時に工夫が必要だ。
「とにかく、腰の振動を最小限に抑えることです。まず、立った状態でくしゃみをする時は、骨盤に両手のひらか手の甲を当てて支え、膝を少し曲げるようにしてください」
椅子に座っている時も、骨盤の真ん中に手のひらか手の甲を当ててしっかりと支える。
■トータル1分足らずでできる
腰が凝っていると、腰痛を起こしやすい。また、腰掛ける時間が長い人、足を組む癖がある人も、腰痛悪化リスクが高い。ストレッチを取り入れるようにしよう。
「腰の関節と筋肉に、前後、左右、ひねる、という動きを行うストレッチがお勧めです」
やり方は次の通り。
(1)骨盤に手のひらか甲を当て、息を吸いながら骨盤を起こす。手のひらか甲で支えて、息を吐きながら腰を下げる。前後で3回行う(写真A)。
(2)息を吸い、手の甲で軽く腰を支えるように当て、息を吐きながら体を真横に倒す。左右で2回行う(写真B)。
(3)左手のひらを左膝に当て、息を吐きながら上半身を右にひねる。息を吸いながら元の姿勢に戻し、今度は右手のひらを右膝に当て、上半身を左にひねる。左右2回行う(写真C)。
椅子に座ったままできる。全部やっても1分もかからずできるので、仕事中、幾度となく取り入れよう。
内科のお医者様にもくしゃみをするときは気を付けてください、力いっぱいくしゃみをしないほうが良いと言われております
加齢で体の部位が弱っているとそこから怪我につながると仰られていましたが、この記事にもあるようにぎっくり腰などにもつながることがあるようです