90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

座り過ぎで「がん死亡」が8割増加

近年、座っている時間が1日あたり30分以上増加したというデータがある。長時間のデスクワークやコロナ禍のテレワークなどが主な要因だが、この座るという時間が増えるとある病気の死亡リスクが高まるということがわかってきた。

 

世界的に見ても座る時間が長い日本人

そもそも、日本人は1日平均どのくらいの時間座っているだろうか?世界20カ国を対象に行われた国際調査では、世界の平均が5時間だったのに対し、日本は7時間という結果が出た。
この数字は20カ国中、最も長かった。

 

 

がんになった人は、ならなかった人より35分間座っている時間が長かった

30分ほどの差だが、実はこの30分の使い方が重要となる。別のアメリカの研究をみると、座る時間の30分を運動に変えることで、がんの死亡リスクを低減できるという

具体的にはウォーキングなどの軽度な運動で8%、サイクリングなどの中等度の運動で31%、がん死亡率が下がるとしている。


生活習慣病から、がんになるリスクが高まるとは前から言われているが、こういったデータを示すことで生活習慣を変えて、がんを減らすことができるのではないか

 

がんのリスクは遺伝や感染を除き、喫煙や飲酒など主に5つの生活習慣が関係すると考えられている。
それが1 喫煙、2 飲酒、3 食生活、4 運動不足、5 適正体重(BMI)の管理不足だ。このうち、座りすぎは4の運動不足につながる。

 

 

身体活動の強さを表した指標では、座って安静にしている状態を1とすると、立って会話をするとエネルギー消費量は1.8倍に、普通の速度のウォーキングでは3倍になる。

この座っている状態のエネルギー消費量1は寝ている状態とほぼ変わらないとされている。

ただ現代人は時間に追われ、運動の時間をとれない人が多い。その場合は、座っている30分の時間を簡単な運動に置き換えることが重要となる。