80代の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

脳を知る 徳川吉宗も励んだ 脳卒中後のリハビリ

脳卒中で倒れた歴史上の人物では、戦国最強の武将といわれた上杉謙信が有名です。寒い冬の朝に厠(トイレ)で突然意識を失い、亡くなったことから脳出血ではないかと推測されているようです。

 

 

ところで八代将軍の徳川吉宗公も脳卒中に倒れたようですがご存じでしたか?

中風を患い、右半身麻痺と言語障害が残ってリハビリに励み、歩ける程度に回復したという記述を読みました。将軍引退から6年が経った1751年6月20日に死去。死因は再発性脳卒中といわれている、とのことです。

 

 

中風とは脳卒中つまり脳血管障害のことで、古くから日本ではこのように呼ばれています。脳卒中には脳出血脳梗塞がありますが、吉宗の場合は脳梗塞であったと推測されます。この記述で目を引くのは、リハビリに励み歩けるまで回復したということと、再発によって亡くなったということです。

 

 

現在の医療でも、脳卒中の治療で大きな役割を担うのがリハビリです。現在の脳卒中のリハビリは廃用症候群を予防するために、発症後できるだけ早期に開始して座位・立位、装具を用いた歩行訓練、摂食・嚥下訓練などを行う急性期リハビリと、急性期の治療を終え、命の危険を脱したら、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも元に近い状態に近づけるために行う回復期リハビリとがあります。

 

 

回復期リハビリはリハビリ専門の病棟で行い、プログラムの質も量も充実し、かつ長期間リハビリを受けることができるようになっています。吉宗も当時、いわば回復期リハビリに励んでいたといえるでしょう。

 

 

吉宗は脳卒中再発で亡くなったということですが、現在脳卒中の再発率は約5%、つまり年間で20人に1人の患者さんが脳卒中を再発しています。再発すれば当然重症になるので再発を防ぐことは非常に重要です。

 

 

脳卒中のリハビリと再発予防、どちらも吉宗の時代より格段に進歩していますが油断は禁物です、生活習慣に注意して予防してゆきましょう。