ノロウイルス感染症の流行のピークは12月で、1~2日の潜伏期間を経て、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が出ます。症状は数時間から数日で収まり、余程のことがない限り重症化することはありません。
しかし予防接種のワクチンも抗ウイルス薬も実用化しているものがありません。ウイルスが感染して発症してしまうと、整腸剤などの対症療法しかないのが現状です。
コロナの流行で、アルコールによる手指衛生を心掛けている方も多いと思います。 しかし、「ノロウイルス」は感染経路が違うため、対策はじゅうぶんでない可能性があります。感染を防ぐ方法はあるのでしょうか。
◆アルコール消毒は期待薄い 基本は流水と石けんでの手洗い
(安井医師)ノロウイルス感染症の主な感染経路は、接触感染や、汚染された食物を口にすることで感染する経口感染です。
そのため、流水と石けんを用いた手洗いが予防の基本となります。
・ 石けんでは、ノロウイルスの働きを失わせることはできませんが、手指に付着したよごれとともに、大半を洗い流すことが期待できます。
・アルコール消毒は、インフルエンザや新型コロナウイルスほどの効果は期待できません。
・アルコール製剤を使い、ノロウイルスの働きを失わせるには、手指などを長時間付けておくことになりますので、あまり現実的な方法とはいえません。
・例年、12月に流行がみられます。石けんと流水による手洗いを徹底して、感染を防ぎましょう。
◆例年並みに流行する可能性も
去年はノロウイルス感染症の報告数は少なかったものの、ことしは新型コロナウイルス感染症がやや落ち着きを見せはじめたことから、人流の増加に伴い、感染する機会が増えると考えられます。
これから例年並みに流行する可能性も考えられますので、特に小さなお子さんをお持ちの方は、お子さんと一緒にこまめな手洗いを行い、地域の感染状況の情報に注意を払いましょう。
10年程前に私もノロウィルスに罹ってとてもつらい思いをしました
あれからさらに歳を重ねており体力も以前ほどございませんので、寒くなるこの時期はさらに気を付けていかねばなりません