・“第5のがん治療”、光免疫療法とはどのような治療なのか?
光免疫療法とは、光に反応する薬を点滴で投与し、薬ががん細胞に十分集まったところにレーザーをあてて薬を反応させることで、がん細胞の膜を傷つけて破裂して死滅させる、新しい治療法です。
日本では2020年9月に承認され、現在は保険診療として治療を受けることができます。光免疫療法用の薬自体は細胞にダメージを与えませんし、使用するレーザーも人体に害は及ぼさないので患者にやさしいがん治療法ともいえます。
また、がん細胞が壊れたときに放出されたがん抗原が免疫細胞に取り込まれて免疫が強化され、患者自身の免疫システムでがん細胞を攻撃することもできると期待されています。
・どのような種類のがんに対して効果が期待できるのか?
現在は、切除不能な局所進行または局所再発の頭頚部がんに対してのみ適応となっています。しかし、対象となるがんでも主治医が化学療法や放射線治療が適していると判断する場合には、そちらの治療を優先して行うこともあります。
将来的には適応拡大を目指して、治験が行われています。
・光免疫療法はどこで治療を受けることができますか?
国立がん研究センター東病院や関西医大病院のほか、北海道大学病院、宮城県立がんセンター、九州大学病院など地方のがん医療の中核的な病院でも光免疫療法を受けることができます。年内に40病院で治療が可能になると見込まれています。
価格は約600万円ですが、実際に患者さまが負担する費用は国の医療保険や高額療養費制度を使うことで、大幅に抑えることができます。
私の知人、家族も癌を患い苦しい思いをしていました
記事では抗がん剤などにくらべ優しい癌治療とありましたので、新たな治療法で癌で苦しむ方が救われることを願います