90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

もの忘れに効く“ちょい足し”予防法

 感染対策中心の生活が続いて1年。もの忘れがひどくなったという相談は以前より増えているという印象です。自粛生活などが影響しているのだと思います

 しかし、コロナ禍で訪問を断る家も多く、どのような対策を取るかがこれからの課題だという

 

人と会う機会が減り、社会とつながる場にもなかなか行けないなか、こうした生活とうまく付き合いながら、脳の健康を保っていくにはどうしたらいいか。“チョイ足し”予防法を紹介しよう。

 

【1】音読

音読では視覚だけでなく聴覚も使います。声を出すので口や舌を動かす必要もあります。いろいろな機能を使うことで、脳の前頭前野という部分が刺激されます。黙読より音読のほうが記憶は定着しやすいこともわかっています

 

【2】香り生活
 もう一つ、日常生活に加えたいのが“香り”。

実は、認知症の一つであるアルツハイマー病は、匂いを感じる嗅覚(きゅうかく)神経のダメージから始まり、その後、記憶に関係する海馬に及びます。嗅覚を回復させることで、認知症予防が期待できます

 

【3】チョイ足し料理
 食材を洗ったり、切ったり、煮たり、焼いたり……。料理の内容で認知症がわかることもあるくらい、複雑な作業が必要になる家事の一つだ。

料理ではワーキングメモリー(情報を処理する能力)が使われます。認知機能の低下の主たる要因は、このワーキングメモリーの低下なので、食事を作るのは、十分な脳トレになります

 

【4】テレビは歌謡番組
 暇だとつい見てしまうテレビ。脳の機能低下との関係も指摘されているが、篠原氏は「テレビが悪いというより、見方の問題」と捉える。

 

「例えば、一緒に答えを考えるクイズ番組などを見ているときの脳は、ぼんやりとテレビを見ているときの脳より、活動が高まっています」

 要するに、興味のある番組を選ぼうということだ。その上で篠原氏が勧めるのは、なつかしい歌謡曲の番組。感情に関係する大脳辺縁系という部分が活性化するという。

 

 歌詞を思い出して歌ったり、当時の様子を振り返ったりすることは、有効性が示されている認知症ケアの一つ、回想療法の考え方に近い。

 

 

 

日々の取り組みで、ちょっとしたもの忘れなら、一過性の症状として終わらせることもできます。制限があるなかで大変でしょうが、チャレンジする気持ちを持ってほしい。やる気や生きがいを失うことこそ、認知症のリスクです