90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

食後30分は、歯を磨かない方がいいって本当?

歯の表面にはプラーク歯垢)という細菌のかたまりが付着しています。食事にはたとえ砂糖が含まれていないものでも糖分が含まれており、そのまま放置するとプラーク内の細菌が糖分を吸収して酸を作り、それが歯を溶かす原因と考えられています。これを防ぐために、食事が終わったらすぐ磨くのが基本といわれています。

 

一方、食後30分経ってから歯磨きをした方がいいという説もあります。唾液には食事によって「酸性」に傾いた口の中を中和させ「中性」に戻す働きがあります。食事によって溶けた歯の成分を補う「再石灰化」はおよそ30分から60分かかるので、その間は歯磨きをせずに唾液を出したほうがいいという考え方です。

 

柑橘類などの果物、スポーツドリンクや清涼飲料などの飲み物、クエン酸・食酢・果実酒など酸の強い食べ物を飲食した後にすぐ歯を磨いてしまうと、酸によって柔らかくなった歯のエナメル質が溶けてしまったり、傷つきやすくなってしまうことがあります。この場合は、食後すぐに水やお茶でうがいするなど、口の酸性度を中和させるようにしましょう。

 

ただ、「虫歯を防ぐ」という意味では、やはり口の中の汚れはすぐに落とした方が良さそうですね。でも、磨き過ぎには注意! 歯の表面のエナメル質が薄くなり、虫歯菌に弱くなってしまうんですって! 特に年齢を重ねてから歯を磨きすぎると、歯が削られてしまい、プラークがたまりやすくなって歯周病の原因にもなりかねないそうですよ。

 

 

虫歯予防のためには「食べたら磨く」が基本。朝晩食後の後に優しく汚れを落としましょう。さらにフッ素配合の歯磨き粉や歯間ブラシ、糸ようじを使うことで、虫歯になりにくくしてくれますよ。