90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

5人に1人が「認知症」…「加齢が原因の物忘れ」との違い

人は前期高齢者といわれる65歳頃から、身体も脳も加齢とともに確かに老いていきます。認知機能が「正常(Successful Aging)」な老い方といえる人から病的な「認知症(Dementia)」状態の人がいます。

 

また、その中間的な軽度の認知症である「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)」の状態にある人がいることも明らかになっています。

 

なお、認知症の進行具合を表す場合は、軽度認知症、中等度認知症、重度認知症という表現になります。

 

認知症によるもの忘れと加齢によるもの忘れの違い

認知症を疑う症状の具体例を挙げますと、


・物や人の名前が覚えられず、覚えている名前が出てこない
・ お茶友だちなのに、「あの人は誰だろう?」(人物そのものを忘れてしまう)
・ さっき食べたのに、「朝ごはんはまだかな?」(体験全体を忘れてしまう)
・数分前の記憶が残らない・約束したこと自体を忘れている
・月や季節を間違えることがある
・同じことを何度も尋ねる
・話題が乏しく、限られている
・ 今までできていたことに、ミスや能率低下が目立つようになる
・以前はあった興味や関心が低下する
・置き忘れ、紛失が頻繁にある
・生活が乱れる。だらしなくなる

 

などです。体験したことの全体を忘れていて、体験自体の記憶(エピソード記憶)が失われているのです。そして、日常生活に支障が出ます。

 

 

 

加齢によるもの忘れは、


・物覚えが悪くなったように感じる
・朝食や夕食に何を食べたのか思い出せない
・知っている人だけど名前が出てこない
・ 約束をうっかり忘れてしまった(手帳に書いていなかった、手帳を見なかった)
・物の置き場所を思い出せないことがある
・曜日や日付を間違えることがある
・ 体験の一部を思い出せない(東京に行ったのは何年前だったか思い出せない。中学のときの修学旅行のルートを思い出せない)

 

などで、体験したことが部分的に思い出せないのであって、体験自体の記憶(エピソード記憶)は保たれているのです。日常生活に支障はありません。

 

 

 

主人は軽度の認知症を患ってしまいましたが、私はまだ大丈夫なようです

加齢によるもの忘れは仕方ないにせよ、それでも周囲に迷惑をかけることなく生活していきたいものです