効果は同じなのに値段が違う理由は酒税法の関係
「消毒用エタノール、消毒用エタノールIPともに含まれているエタノールは天然のサトウキビが原料で、器具や物品の消毒はもちろん、人の肌にも安心して使える」という。
ただ、この2つには成分で微妙な違いがある。
「消毒用エタノールには、エタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%含まれています。これに対して、消毒用エタノールIPにはエタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%に加え、添加物としてイソプロパノールが含まれています」と紹介しているのだ。
成分が少し違うだけで、なぜ価格が違うのかというと、酒税法が関係していた。
「エタノールは、第一級アルコールの一種。それに対してイソプロパノールは第二級アルコールの一種であるため、酒税がかかりません。酒税がかからないということは、低価格で提供できるということ。
消毒用エタノールIPには添加物としてイソプロパノールが含まれているため、消毒用エタノールと効果効能はほとんど一緒であるにも関わらず酒税がかかりません。そのため、多くの場合、消毒用エタノールよりも低価格で提供できるのです」