90歳の毎日覚書

孫に教わりながら日々挑戦、健康などに役立つ話を覚え書きしていきたいです

青葉容疑者、逮捕状読み上げまで「36人死亡」知らず…謝罪の言葉なし

京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都府警は27日、やけどの治療で入院していた無職青葉真司容疑者(42)(さいたま市見沼区)を、死亡した36人全員に対する殺人や負傷者ら34人への殺人未遂、現住建造物等放火などの容疑で逮捕した。

青葉容疑者はまだ治療中で、自力で起き上がれない状態だが、医師の意見などから、取り調べに耐えられると判断した。調べに「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と容疑を認めているという。   

 

入院先の病室で寝たまま、京都府警の捜査員から逮捕を告げられた青葉容疑者は落ち着いた様子で容疑を認めたが、犠牲者への謝罪の言葉はなかったという。

青葉容疑者は事件で生死の境をさまよう大やけどを負った。府警は、青葉容疑者の体調や、新型コロナウイルスの感染拡大の状況などを見極めながら、逮捕時期を慎重に探ってきた。

事件直後に身柄を確保された青葉容疑者は、最も程度がひどい「3度」の熱傷を負い、医療関係者によると、その時点での生存の可能性は数%だったという。繰り返し皮膚移植を受け、1か月近くたって意識を取り戻し、命の危機を脱した。

しかし、現在も自力で体を起こしたり、食事したりできない状態で、発熱を繰り返すなど容体も安定していない。車いすにも長時間座ることができないという。

 

この状態で府警が逮捕に踏み切ったのは、青葉容疑者がメディアや人づてに事件の情報に触れれば、記憶に混同が起き、事実をねじ曲げて自分に有利なことを言う可能性があるからだ。  

府警は、年明けから逮捕への検討を重ねてきたが、発熱を繰り返し、新型コロナウイルスの感染拡大で、青葉容疑者を移送することにリスクが生じる状況となり、逮捕は何度も先送りとなった。